児童養護施設にいる子供は昨年10月時点で、2万8千人もいる。その数の多さに胸が痛む。家族と暮らせずに寂しい思いをしているその子供達を、あろうことか虐待をするケースが2012年は過去最高だった、との記事が新聞に。
親から虐待をされて施設に入った子供が、又そこで虐待を受ける。人から優しくされずに育った子供は、人に優しくすることを知らない大人に育つ。そして、自分がされたのと同じことを、我が子供にするようになるかもしれない。

里親の中にも虐待をする人がいる。でも、大多数の里親は一生懸命育てているはずだ。里親制度の間口を広げて、養護施設にいる子に暖かい家庭生活をプレゼントするチャンスを国は作っていただきたい。
誰か一人でも真剣に自分を心配してくれる大人がいれば、子供はぐれない。子供は社会の宝だ。この2万8千人の子供全てを幸せにするプロジェクトを作れないものか。46人の教科書問題に目くじらを立てる前に、やることはあるはずだ。