幽体離脱だったかもしれない
昨夜妙にリアルな夢を見た。見知らぬ中年の男と女、そして私の三人が車に乗っていた。運転している男のハンドル捌きが怪しい。後部座席に座っていた私が、運転を代わろうかと男に言いかけたとき急にスピードが増した。
坂道を車は左手のコンクリート製のガードレール代わりの低い壁に向かって進んだ。衝突したと思ったら、車は壁を乗り越えて崖の下に向かって落ちた。窓から放り出された私は、下に向かって落ちながらはっきりとコンクリートの地面を見た。

ああ、とうとう終わるんだわ人生が、と思ったとき何かの庇に気付き両手で掴んだ。しかし攀じ登ることはできない。ああ、人はこうして死ぬのね、と思ったとき目が覚めた。手がベッドのヘッドボードに当たっていた。
幽体離脱だったのかもしれない。ヘッドボードに手が当たっていなければ…… 魂が身体を抜けたとき、下の景色がよく見えるという。亡くなる人は皆そうしてこの世との別れを惜しみながら黄泉の国に旅立っていくのだろうか。

今朝思った。本当にやりたいことをやっておかないと後悔する。もし誰か好きな人がいたら、メンツや財政状況や社会的地位などを考えずに、告白してみよう。駄目だったら次のを探せばいい。人生は一度きりで必ず終わる。
恋愛、起業、冒険、何でも来いだ。必ず上空から下を見て、本当は誰にとっても素晴らしく輝いていたはずの、人生に別れを告げるときが来るのだもの。マレーシア機の失踪以来、何やら不穏な気持ちが拭いきれない。人事ではないからだ。

坂道を車は左手のコンクリート製のガードレール代わりの低い壁に向かって進んだ。衝突したと思ったら、車は壁を乗り越えて崖の下に向かって落ちた。窓から放り出された私は、下に向かって落ちながらはっきりとコンクリートの地面を見た。

ああ、とうとう終わるんだわ人生が、と思ったとき何かの庇に気付き両手で掴んだ。しかし攀じ登ることはできない。ああ、人はこうして死ぬのね、と思ったとき目が覚めた。手がベッドのヘッドボードに当たっていた。
幽体離脱だったのかもしれない。ヘッドボードに手が当たっていなければ…… 魂が身体を抜けたとき、下の景色がよく見えるという。亡くなる人は皆そうしてこの世との別れを惜しみながら黄泉の国に旅立っていくのだろうか。

今朝思った。本当にやりたいことをやっておかないと後悔する。もし誰か好きな人がいたら、メンツや財政状況や社会的地位などを考えずに、告白してみよう。駄目だったら次のを探せばいい。人生は一度きりで必ず終わる。
恋愛、起業、冒険、何でも来いだ。必ず上空から下を見て、本当は誰にとっても素晴らしく輝いていたはずの、人生に別れを告げるときが来るのだもの。マレーシア機の失踪以来、何やら不穏な気持ちが拭いきれない。人事ではないからだ。
