ドーナツ屋を出入りする怪しい女
ドーナツ屋の前を通るとき必ず心が動く。でも通り過ぎる。すると次の信号が赤だった。又戻って逡巡した挙句中に入る。並べられているドーナツと睨めっこをした後、やはり踏ん切りがつかず外に出て、青になった信号を渡りかける。
途中でUターンして引き返し、ドドドッとドーナツ屋に入り、トレイを掴み取り好きなドーナツを選ぶ。と、これが先日の我が行動の実況中継である。かなり怪しい。コレステロールとスイーツの板ばさみなのよ。

エルビス・プレスリーが亡くなる前にドーナツを好きなだけ食べたという話を聞いて、親近感を覚えた。以前フィリピンで、お金をちょうだいと言って寄って来た子供を、ドーナツ屋に連れて行った。
好きなのを選ばせた。輝くような笑顔を浮かべて、子供たちはドーナツを選んだ。でも手にしても食べない。「家に帰って兄弟と分けて食べる」と言って、皆いなくなってしまった。たった一つのドーナツなのに。
今日も又、前を通ったときにドーナツを買ってしまった、すんなりと。コーヒーを淹れてモチモチしたドーナツを食べながら、マレーシアや香港でメイドになっているかもしれない、あの時の子供たちを思い出した。幸せでいて欲しい。

途中でUターンして引き返し、ドドドッとドーナツ屋に入り、トレイを掴み取り好きなドーナツを選ぶ。と、これが先日の我が行動の実況中継である。かなり怪しい。コレステロールとスイーツの板ばさみなのよ。

エルビス・プレスリーが亡くなる前にドーナツを好きなだけ食べたという話を聞いて、親近感を覚えた。以前フィリピンで、お金をちょうだいと言って寄って来た子供を、ドーナツ屋に連れて行った。
好きなのを選ばせた。輝くような笑顔を浮かべて、子供たちはドーナツを選んだ。でも手にしても食べない。「家に帰って兄弟と分けて食べる」と言って、皆いなくなってしまった。たった一つのドーナツなのに。
今日も又、前を通ったときにドーナツを買ってしまった、すんなりと。コーヒーを淹れてモチモチしたドーナツを食べながら、マレーシアや香港でメイドになっているかもしれない、あの時の子供たちを思い出した。幸せでいて欲しい。
