Mr.桃太郎を探して
所用の帰り道自転車を石段の上に停めて、その下にあるベンチで音楽を聴きながらコーヒーを飲んでいたら、強風に煽られて自転車が落ちてきた。中国機が北朝鮮のミサイルとニアミスをしたことを思い出した。危なかった。
石段の上で捻れて転がっている自転車をそのままにしてコーヒーを飲み続けていると、突然左目に赤い動くものが飛び込んできた。ワアっと叫んで手を上下に振ったのでコーヒーが飛び散った。

物体は赤い服を来た小型犬だった。尻尾を振っていたが私の慌てぶりに恐れをなして、すぐに視界から消えた。コーヒーの始末をして怖い顔で振り向くと、犬も放し飼いにしておいた飼い主の姿もなかった。
物凄い勢いで逃げたのだろう。ん、モウってムッときたが、二人が後ろも見ずに走り去るのを想像したら可笑しくなった。自転車を石段の上の道に戻すのが一苦労だった。桃太郎でも通りかからないかなと辺りを見回したが、見えたのは柴刈りに行くグランパだけだった。

石段の上で捻れて転がっている自転車をそのままにしてコーヒーを飲み続けていると、突然左目に赤い動くものが飛び込んできた。ワアっと叫んで手を上下に振ったのでコーヒーが飛び散った。

物体は赤い服を来た小型犬だった。尻尾を振っていたが私の慌てぶりに恐れをなして、すぐに視界から消えた。コーヒーの始末をして怖い顔で振り向くと、犬も放し飼いにしておいた飼い主の姿もなかった。
物凄い勢いで逃げたのだろう。ん、モウってムッときたが、二人が後ろも見ずに走り去るのを想像したら可笑しくなった。自転車を石段の上の道に戻すのが一苦労だった。桃太郎でも通りかからないかなと辺りを見回したが、見えたのは柴刈りに行くグランパだけだった。
