ロミオとジュリエットのヴェローナで、金髪のロミオと出会う
汽車は憧れのヴェローナに着いた。鉄道駅から中心地までは結構遠いので市バス11,12,13番でアレーナのあるブラ広場まで行くのがよい。ここから歩いてアンフィテアトロ通りを北上すると、「ジュリエットの家」に着く。
庭の正面奥にジュリエットの像が立っていて、その右胸にさわると幸せな結婚が出来ると言われている。世界中から集まったかわいい現代版ジュリエットたちが右胸目指して突進する。
私がもちろん目指すのは、「ロミオ、あなたはなぜロミオなの」と、下から見上げるロミオを見つめながらジュリエットが嘆いた、あのバルコニー。ありました、ありました。空想力(空想癖?)の強い私にはバルコニーに立つジュリエットと、バルコニーの下から腕を差し伸べるロミオの姿がぼんやりと…… でも周りには、ひしめく観光客。邪魔!
そこからすぐ西側にある、中央にダンテの像があり別名ダンテ広場とも呼ばれているシニョーリ広場の方へ歩いて行く。すると前から金髪の若い男の子がよろよろと歩いてきた。何気なくその顔を見ると、現代版ロミオともいうべき端正さ。
「ロミオ、あなたはホントのロミオなの」と思わず口をついて出そうになったけどジュリエットじゃないので止めておいた。すると、ロミオの方から私のほうによろよろと(何故よろよろしていたか不明)近づいてきた。
伸ばせば手が届くほど近くに来ると、金髪のロミオはそっと囁いた。「煙草をもっていたら一本もらえるかな」
ああ、せっかくのロマンチックなバルコニーが台無し!

庭の正面奥にジュリエットの像が立っていて、その右胸にさわると幸せな結婚が出来ると言われている。世界中から集まったかわいい現代版ジュリエットたちが右胸目指して突進する。
私がもちろん目指すのは、「ロミオ、あなたはなぜロミオなの」と、下から見上げるロミオを見つめながらジュリエットが嘆いた、あのバルコニー。ありました、ありました。空想力(空想癖?)の強い私にはバルコニーに立つジュリエットと、バルコニーの下から腕を差し伸べるロミオの姿がぼんやりと…… でも周りには、ひしめく観光客。邪魔!
そこからすぐ西側にある、中央にダンテの像があり別名ダンテ広場とも呼ばれているシニョーリ広場の方へ歩いて行く。すると前から金髪の若い男の子がよろよろと歩いてきた。何気なくその顔を見ると、現代版ロミオともいうべき端正さ。
「ロミオ、あなたはホントのロミオなの」と思わず口をついて出そうになったけどジュリエットじゃないので止めておいた。すると、ロミオの方から私のほうによろよろと(何故よろよろしていたか不明)近づいてきた。
伸ばせば手が届くほど近くに来ると、金髪のロミオはそっと囁いた。「煙草をもっていたら一本もらえるかな」
ああ、せっかくのロマンチックなバルコニーが台無し!
