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見つけられないマレーシアの小さな真珠

今考えると、よくあんな木の葉みたいな船に乗ったものだと思う。それも結構荒波だったのに。どうしても思い出せないマレーシアのあの小さな漁港、そこからほぼ無人島へ行く漁船が出ていた。乗っているのは、点在している島に帰る人達だけ。

十数人で一杯になったボートのような船は、波間を上下に大きく揺れながら海に乗り出した。リュックを持っている私を、言葉の通じない赤銅色に焼けた顔の人達がにこにこ見守る。小さな島に着くたびに、一人二人と降りていく。

笑顔で手を振り返しているうちに、残ったのは私一人。手付かずの島へ行くのだ。ビーチに行ったディカプリオの気分。島に着くと、肉厚の葉をつけた丈の低い木の下にリュックを置いて、白砂のビーチに腰を下ろした。

向こうの掘っ立て小屋から何人かが手を振って何か叫んでいる。何事かと思ったときは遅かった。既に数匹の巨大蟻が荷物と私によじ登っていた。ギャーと叫んで蟻をはたいて掘っ立て小屋に走って行った。

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澄んだ海に面したホワイトサンドビーチに建てられたバンガローにはトイレはなく、後ろの林の中に穴を掘った。旅行者は私以外には隣のバンガローにフランスのポストマンが二人いるだけだった。

住人が数人だけいて、魚を釣ったり木の実を採取しなくても何とか食べ物にありつけた。言葉が通じないので、おしゃべり相手は隣のフランス人二人。夜、林の中のトイレが怖いと言うと、見えない位置で見張ってくれていた。

あの小さな真珠のような島がどこだったか分からない。何であんな所に行ったのかも分からない。小さなボートで三人で本土に戻った後、市場でたらふく食べ、ビールを飲み、そして笑った。文明に接して興奮していたのだ。

ビートルズのプリーズミスター・ポストマンを聴くたびに、兄弟みたいに仲良くしてくれたあの二人組みを懐かしく思い出す。いろんな国籍の人と心が通じ合い、好きな国が増えていくのはいいことだ。

プーケット海ピピドン島small
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海 夏碧

Author:海 夏碧
自分の足で歩き回った国は60ヶ国以上、ニューヨークとLAで会社勤めを経験。一人で子育てをしながら、外資系の会社の管理職を歴任。アイスバーンを運転してスキー場に行き、タンクを背負ってサンゴ礁を遊泳。目下、楽しめる起業を模索中。


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