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消えた会社

長い人生、実際には時の流れが速すぎて短く感じるが、を生きてきて、後悔することが幾つかある。その中でも個人としてではなく、経理として手を差し伸べるべきであったと後悔することが一つ。

短期間派遣で経理の仕事を掛け持ちしていた頃、ある会社で不正経理を見つけた。それで信用されて、是非にと望まれて正社員にされた。しかし半年足らずで、外資系で面白そうな仕事が見つかったので、退職してしまったのであるが……

その会社は会長とその長男夫妻が経営に携わっていた。会長には頭の良い女性がついていて、海外部門を一手に引き受けていた、海外にいて。問題は、その女性の親族の住居費を会社が出す等、彼女に対する破格の厚待遇にあった。

私が派遣になるに至ったのは、その前に務めていた会社で、オーナー社長と使途不明金を巡って激しく対立したからだった。今回も、と思ったが、一見立派な会長には未だ説教をできる間柄ではなかった。若い長男夫妻が気の毒だったが。

セントラルパークウェスト

シビアな外資で格闘している何年もの間、毎年会長から訓示付きの年賀状が来た。「近くに来たら、寄ってください」との手書きがいつも添えられていた。何か話したいことがあったのかもしれない。

いつか年賀状が途絶えた。年から考えて亡くなられたのだろう。長男が社長になったのかしら。そう思って、一度連絡をしてみた。辞めるとき長男夫妻から強く慰留されたことを思い出しながら。

長男夫妻は会社にいなかった。社長の名前は例の女性になっていた。ああ、しまった、と思った。あの時、会長をゴツンとやるべきだった。目を覚まさせるべきだった。例え掴みあいをしてでも、女性を辞めさせろと言うべきだった。

親だったら、苦労して大きくした会社を息子に譲りたかったはずだ。会長は抜き差しならない状態になったとき、本当は私にガツンとやられたかったのではないか。だから、年賀状に近況まで書いてあったのだ。一度行けばよかった。

長男夫妻を探し出せたら、そしてまだ何らかの形で会社に関与をしていたら、全力を尽くして取り戻す手助けをしたい。しかし行方不明だ。残念だ。 経理をおろそかにすると本当に怖い。秋が深まると、余計気になる。

雨の紅葉と柿、駅から
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海 夏碧

Author:海 夏碧
自分の足で歩き回った国は60ヶ国以上、ニューヨークとLAで会社勤めを経験。一人で子育てをしながら、外資系の会社の管理職を歴任。アイスバーンを運転してスキー場に行き、タンクを背負ってサンゴ礁を遊泳。目下、楽しめる起業を模索中。


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