消えた鍵、すわっ!四次元の入り口か
昨夜不思議なことが起こった。ゲオから『シカゴ』を借りてきて、ビルの入り口で自転車を降りた。自転車の後輪の前についている鍵を抜くと、そのまま消えたのだ。下に落ちたらチリンと音がするはずだが、まったく無音。
それでも一応周りを細かくチェックした。無い。今朝、再度自転車本体も入れて、細かくチェックしなおした。無い。やはり忽然と消えたのだ。驚かなかった。だって説明のつかないことが起こり得ることは分かっているもの。
ひょっとしたら四次元の入り口がビルの前にあるのかもしれない。うまくいくと、アリスのようにつるりと私もその中に入れるかもしれない。千と千尋の神隠しのような世界に行けるかもしれない。
夏の夜、田舎で夜空を見上げると満天の星が見えた。流れ星も幾つか。ああ、宇宙へ行きたい、と嘆くなかれ。我々地球人は宇宙人でもあるのだ。この青い星も宇宙の真っ只中に浮いているのだ。宇宙にいるのよ、私たち。
そう思うと、四次元に頼らなくても、今よりもっと楽しい生活ができるような気がしませんか、心の持ち方一つで。それにしてもあの鍵、今自分クレオパトラのぽっけの中に入っているかもしれないな、素敵。

忍野八海
それでも一応周りを細かくチェックした。無い。今朝、再度自転車本体も入れて、細かくチェックしなおした。無い。やはり忽然と消えたのだ。驚かなかった。だって説明のつかないことが起こり得ることは分かっているもの。
ひょっとしたら四次元の入り口がビルの前にあるのかもしれない。うまくいくと、アリスのようにつるりと私もその中に入れるかもしれない。千と千尋の神隠しのような世界に行けるかもしれない。
夏の夜、田舎で夜空を見上げると満天の星が見えた。流れ星も幾つか。ああ、宇宙へ行きたい、と嘆くなかれ。我々地球人は宇宙人でもあるのだ。この青い星も宇宙の真っ只中に浮いているのだ。宇宙にいるのよ、私たち。
そう思うと、四次元に頼らなくても、今よりもっと楽しい生活ができるような気がしませんか、心の持ち方一つで。それにしてもあの鍵、今自分クレオパトラのぽっけの中に入っているかもしれないな、素敵。

忍野八海