サイゴンのタクシーの中で大乱闘(寸前)
先日サイゴンに行ったとき、水上人形劇を見た。3月に本場ハノイで見て気に入ったので行ったのだが、サイゴン版はメコン川が近いせいか魚が飛び跳ねたりするシーンが多かった。ハノイ版の華やかさは無いが、素朴でそれなりに面白かった。
問題は、幕が下り大勢の客が表に吐き出された後、起きた。車を拾うのが難しいなと思っていると、一台のタクシーが近づいてきた。ラッキーとばかりに、従姉妹と二人で乗り込んだ。

暫く走った後、手ごろな通りでタクシーは停まった。「この辺りは見るとこ多いよ」と言って、運転手はそこで我々を下ろそうとする。ホテルまでと言ったのに。おまけに、三倍以上の料金を請求された。
こんな近くで下ろそうとするのは、すぐに人形劇場に戻り次のカモを捕まえたいからだな、と分かった。「三倍も出せない」と言うと、怖い顔をして同じ金額を要求してくる。そのとき突然、従姉妹が「ドアが開かない」と言った。
その途端、つい最近カンボジアで日本女性が足を銃で撃たれた話を思い出した。髪が逆立った。「キャー、ドアを開けてー!」「へループ、へループ!」と言いながら窓ガラスをどんどん叩いた。
運転手の顔色が変わった。「勘違いだよ、ドアはロックしていないよ!」と叫ぶ。確かにドアは開いた。転げるようにして外に出た。すっかりテンションの下がった運転手は、それでも「仕方ない、じゃ6ドル」と言う。2ドル分くらいしか走っていないのに。そこで3ドルを渡した。
車が走り去った後、二人で吹き出した。かわいそうに、あのイケメン運転手、これがトラウマになって、日本人、とくにおばさんをカモるのを控えるだろう。キツーイお灸でした。

問題は、幕が下り大勢の客が表に吐き出された後、起きた。車を拾うのが難しいなと思っていると、一台のタクシーが近づいてきた。ラッキーとばかりに、従姉妹と二人で乗り込んだ。

暫く走った後、手ごろな通りでタクシーは停まった。「この辺りは見るとこ多いよ」と言って、運転手はそこで我々を下ろそうとする。ホテルまでと言ったのに。おまけに、三倍以上の料金を請求された。
こんな近くで下ろそうとするのは、すぐに人形劇場に戻り次のカモを捕まえたいからだな、と分かった。「三倍も出せない」と言うと、怖い顔をして同じ金額を要求してくる。そのとき突然、従姉妹が「ドアが開かない」と言った。
その途端、つい最近カンボジアで日本女性が足を銃で撃たれた話を思い出した。髪が逆立った。「キャー、ドアを開けてー!」「へループ、へループ!」と言いながら窓ガラスをどんどん叩いた。
運転手の顔色が変わった。「勘違いだよ、ドアはロックしていないよ!」と叫ぶ。確かにドアは開いた。転げるようにして外に出た。すっかりテンションの下がった運転手は、それでも「仕方ない、じゃ6ドル」と言う。2ドル分くらいしか走っていないのに。そこで3ドルを渡した。
車が走り去った後、二人で吹き出した。かわいそうに、あのイケメン運転手、これがトラウマになって、日本人、とくにおばさんをカモるのを控えるだろう。キツーイお灸でした。
