保護された16歳の少女、射殺された犯人、残る謎
先ず、事件はサン・ディエゴで起きた。メキシコとの国境に近い犯人の焼けた家の中から、44歳の女性とその8歳の息子の他殺体が出てきた。これだけでも悲劇なのに、その女性の娘で16歳の少女が行方不明になったのである。
警察が大掛かりな捜索を続けた結果、目撃証言などを元に、母と弟を殺した犯人が娘を連れてオレゴン州のキャンプ地に隠れていることを突き止めた。これはヤフーアメリカの"Recommended for you"の昨日のトップ記事である。
麓に車を停めた後、山中を2時間以上歩いてキャンプ地にたどり着いた警察は、男と少女が離れる瞬間をじっと待った。そしてとうとうそのチャンスがきた。すぐに娘を保護してヘリコプターで安全な場所に移した。
問題はその後だ。詳細は分からないが、警察は母と弟を殺して自宅に火をつけた後、娘を誘拐した男を射殺してしまったのだ。死人に口なしである。殺人及び誘拐事件の真相は推測する以外になくなった。
以前、犯罪学に関心のあった私は、今でもミステリーを読むのが大好きだ。小説の世界では、たいてい犯罪の陰には驚くべき事実が隠されている。それを解く鍵は犯罪者の供述にある。教唆者もいたかもしれない。男は家族と親しい友人だった。
銃社会のアメリカでは、犯罪者が警官に撃ち殺されたり、大勢の人を射殺した後自ら頭を撃ち抜いて死ぬケースが多いように思う。簡単に人を殺せる武器が当たり前のように出回っている社会は、果たして文明国だといえるのだろうか。
最後に、最近読んだとびきり面白かったミステリーを一つ。翻訳ものの文庫本ですが、『夏を殺す少女』。 ウィーンとドイツ北部が舞台の、それこそ続きが読みたくて夜も眠れない類の本ですぞ。ウィットにも富んでいるし。

警察が大掛かりな捜索を続けた結果、目撃証言などを元に、母と弟を殺した犯人が娘を連れてオレゴン州のキャンプ地に隠れていることを突き止めた。これはヤフーアメリカの"Recommended for you"の昨日のトップ記事である。
麓に車を停めた後、山中を2時間以上歩いてキャンプ地にたどり着いた警察は、男と少女が離れる瞬間をじっと待った。そしてとうとうそのチャンスがきた。すぐに娘を保護してヘリコプターで安全な場所に移した。
問題はその後だ。詳細は分からないが、警察は母と弟を殺して自宅に火をつけた後、娘を誘拐した男を射殺してしまったのだ。死人に口なしである。殺人及び誘拐事件の真相は推測する以外になくなった。
以前、犯罪学に関心のあった私は、今でもミステリーを読むのが大好きだ。小説の世界では、たいてい犯罪の陰には驚くべき事実が隠されている。それを解く鍵は犯罪者の供述にある。教唆者もいたかもしれない。男は家族と親しい友人だった。
銃社会のアメリカでは、犯罪者が警官に撃ち殺されたり、大勢の人を射殺した後自ら頭を撃ち抜いて死ぬケースが多いように思う。簡単に人を殺せる武器が当たり前のように出回っている社会は、果たして文明国だといえるのだろうか。
最後に、最近読んだとびきり面白かったミステリーを一つ。翻訳ものの文庫本ですが、『夏を殺す少女』。 ウィーンとドイツ北部が舞台の、それこそ続きが読みたくて夜も眠れない類の本ですぞ。ウィットにも富んでいるし。
