論争を呼ぶシェリル・サンドバーグの『リーン・イン』
昨日NHKでシェリル・サンドバーグが、ベストセラーになっている自著『リーン・イン』について話をしていた。女性自身が、会社で上に行くチャンスを潰している、勇気を出して一歩を踏み出そうというのが本の題名の趣旨だ。
フェイスブックのCOOの彼女は自分でもビジネスを運営し、2011年の年収は37億円という巨額なもの。彼女の書いた『リーン・イン』がアメリカ女性の間で賛否両論の論争の元になっている理由の一つは、彼女の卓越性にある。
ゴマメの歯軋り的ポジションにいる多くの女性にとって、ハーバードでMBAを取り、輝かしい職歴を誇る彼女に自分たちの立場は分からないという意見が多いのだ。
その中で面白い英文記事を見つけた。女性の脳の内部には男性よりはるかに大きい言語通信センターがあり、感情、選択、問題等をことごとく会話を通じて発信する、だから女性は通常男性よりもおしゃべりだというのだ。
この傾向により、会議などで(おしゃべりな)女性が発言をしてもあまり重要視されないという風潮ができてしまい、女性自身もその雰囲気を感じているので、できるだけ口を閉じているようになってしまったのではないかというのだ。
シェリルが言うところの『女性自身が一歩引いている』というのは、このような風潮が含まれているからではないのか。この性差による特徴は、男性にかなりのアドバンテージを与えているのかもしれない、作為的に。
尤も殆どが男性ばかりの会議では何にしろ発言はしにくいだろう。『女子(おなご)のくせに、何をえらそうに』的な、おじさんたちの敵意の目に晒されて。これ以上のコメントは本を読み終えてから致します。
それにしても、アメリカの大手企業で女性役員の割合が4%だというのは驚きだ。白人男性が特権をほぼ独占しているアメリカはまだまだ「わたしゃ、アラバマから船に乗って――」の時代から、あまり進んでいないのね。そっちも問題だ。

フェイスブックのCOOの彼女は自分でもビジネスを運営し、2011年の年収は37億円という巨額なもの。彼女の書いた『リーン・イン』がアメリカ女性の間で賛否両論の論争の元になっている理由の一つは、彼女の卓越性にある。
ゴマメの歯軋り的ポジションにいる多くの女性にとって、ハーバードでMBAを取り、輝かしい職歴を誇る彼女に自分たちの立場は分からないという意見が多いのだ。
その中で面白い英文記事を見つけた。女性の脳の内部には男性よりはるかに大きい言語通信センターがあり、感情、選択、問題等をことごとく会話を通じて発信する、だから女性は通常男性よりもおしゃべりだというのだ。
この傾向により、会議などで(おしゃべりな)女性が発言をしてもあまり重要視されないという風潮ができてしまい、女性自身もその雰囲気を感じているので、できるだけ口を閉じているようになってしまったのではないかというのだ。
シェリルが言うところの『女性自身が一歩引いている』というのは、このような風潮が含まれているからではないのか。この性差による特徴は、男性にかなりのアドバンテージを与えているのかもしれない、作為的に。
尤も殆どが男性ばかりの会議では何にしろ発言はしにくいだろう。『女子(おなご)のくせに、何をえらそうに』的な、おじさんたちの敵意の目に晒されて。これ以上のコメントは本を読み終えてから致します。
それにしても、アメリカの大手企業で女性役員の割合が4%だというのは驚きだ。白人男性が特権をほぼ独占しているアメリカはまだまだ「わたしゃ、アラバマから船に乗って――」の時代から、あまり進んでいないのね。そっちも問題だ。
