不機嫌な店員とそれより上をいく客
一昨日入った高級を謳うスーパーでの出来事。いつも置いてあった、とあるブランドのノンアルコールビールが無かった。たまたま通りかかった、眼鏡をかけた背の高い中年の女性店員に、在庫はないのかと聞いた。
「ここに無ければありません。もう扱っていません」と、木で鼻をくくったような対応。如何にも製造中止をしたかのような言い方をした後、『忙しいから、この話は打ち切り!』と宣言したかのような顔をして行ってしまった。唖然とした。
昨日同系列だが普通のレベルのスーパーに行くと、件のノンアルビアはたんと置いてあった。しかし、その店でも不機嫌な店員がいた。防虫剤の場所を聞くと『そこ』という調子で指差した。
「ありがとうございます」と言うと、「フン!」と鼻を鳴らして行ってしまった。いかにも強そうなおばちゃんだった。ムッとしたが、『しかし』と思い直した。
数日前別のスーパーのレジで、親父が怒鳴っていたのを思い出したのだ。大声で叫んだ後、財布から硬貨を落として喚いた。「せかせるから、こんなことになるんや。そっから出てきて拾え!」
そのレジの女性は客の足元にうずくまり、落とした硬貨を拾っていた。私は前にいた別のレジの女性と顔を見合わせて、眉を潜めた。こういう客は少なくないとのこと。気の毒だ。
不機嫌な店員、不機嫌な客、それに本の題名にもなった不機嫌な会社、不機嫌な乗客……
不機嫌が連鎖しているのじゃないかしら、優しい人がいっぱいいる、この国で。

「ここに無ければありません。もう扱っていません」と、木で鼻をくくったような対応。如何にも製造中止をしたかのような言い方をした後、『忙しいから、この話は打ち切り!』と宣言したかのような顔をして行ってしまった。唖然とした。
昨日同系列だが普通のレベルのスーパーに行くと、件のノンアルビアはたんと置いてあった。しかし、その店でも不機嫌な店員がいた。防虫剤の場所を聞くと『そこ』という調子で指差した。
「ありがとうございます」と言うと、「フン!」と鼻を鳴らして行ってしまった。いかにも強そうなおばちゃんだった。ムッとしたが、『しかし』と思い直した。
数日前別のスーパーのレジで、親父が怒鳴っていたのを思い出したのだ。大声で叫んだ後、財布から硬貨を落として喚いた。「せかせるから、こんなことになるんや。そっから出てきて拾え!」
そのレジの女性は客の足元にうずくまり、落とした硬貨を拾っていた。私は前にいた別のレジの女性と顔を見合わせて、眉を潜めた。こういう客は少なくないとのこと。気の毒だ。
不機嫌な店員、不機嫌な客、それに本の題名にもなった不機嫌な会社、不機嫌な乗客……
不機嫌が連鎖しているのじゃないかしら、優しい人がいっぱいいる、この国で。
