フラメンコ、それにオペラを聞きながら
マドリードに着いた夜、さっそくフラメンコを見に地下の穴倉のような店に行った。さすが本場のフラメンコ、オーレの掛け声も半端ではない。勿論踊りも激しく素晴しいものだった。『ああ、本場よ、本場のフラメンコよ』と感激。でも気がつけば長旅の疲れが出たのか眠っていた。
マラケシュの夜、モロッコ城とでも言うべきエキゾチックで豪華な店でディナーを堪能した。いよいよ今宵のメインイベントのベリーダンスが始まった。アラブの音楽に合わせて踊りくねる濃い顔の美女、ベリーの動きに目を奪われているうちに眠っていた。
シュツットガルトのオペラハウス、美しい衣装を身につけた女性歌手の、高らかに響き渡る歌声を聞きながら眠ってしまった。幕間に飲んだライン産白ワインがいけなかったみたい。確か出物は『蝙蝠』だった。
真夏のローマ、場所は夜のカラカラ大浴場。これ以上ないロケーションで、これまた素晴しいの一言につきる『アイーダ』が上演されていた。オレンジ色の照明に照らされて、目の前で繰り広げられる大スペクタクル。体が震えた。しかし、いつの間にか眠っていた。
スペイン、モロッコ、ドイツ、イタリア、考えてみればあちこちに出没して、しっかりその国の粋を凝らした文化にも触れていたのね。それなのに眠るなどとは超不埒、でも値千金の眠りだったのも確か。思い出すたびに頬が赤くなるのも確か。

マラケシュの夜、モロッコ城とでも言うべきエキゾチックで豪華な店でディナーを堪能した。いよいよ今宵のメインイベントのベリーダンスが始まった。アラブの音楽に合わせて踊りくねる濃い顔の美女、ベリーの動きに目を奪われているうちに眠っていた。
シュツットガルトのオペラハウス、美しい衣装を身につけた女性歌手の、高らかに響き渡る歌声を聞きながら眠ってしまった。幕間に飲んだライン産白ワインがいけなかったみたい。確か出物は『蝙蝠』だった。
真夏のローマ、場所は夜のカラカラ大浴場。これ以上ないロケーションで、これまた素晴しいの一言につきる『アイーダ』が上演されていた。オレンジ色の照明に照らされて、目の前で繰り広げられる大スペクタクル。体が震えた。しかし、いつの間にか眠っていた。
スペイン、モロッコ、ドイツ、イタリア、考えてみればあちこちに出没して、しっかりその国の粋を凝らした文化にも触れていたのね。それなのに眠るなどとは超不埒、でも値千金の眠りだったのも確か。思い出すたびに頬が赤くなるのも確か。
