ローカル線のつっぱり三人組
昨日、ローカル列車が緑濃い田舎の駅に停まったときのこと。天辺が跳ねた髪に今にも脱げそうなズボンの穿き方をした、一見不良の三人組がホームに立っていた。ボス格の足が乗車口に置かれているが、すぐに乗り込んでくる気配は無い。
ドアが閉まりかけてボスの足が挟まれそうになった。あわててボスと副ボスが乗りこんできたが、もう一人はホームに残された。必死で閉まるドアを開けようとしていたが無理だった。三人のあわてぶりが可笑しい。
ボスと副ボスは中から置いてきぼりの仲間を指差して大笑い。その後、ボスが座席に座っていた高校生のところに行き、思い切りその頭を張り飛ばした。ゴリラでもそんなことをしない。
それを見ていた副ボスは、座席の上に靴の裏をつけていた。それを見ていた私は、一瞬躊躇したがやっぱり言った。「これ、靴、靴を下ろしなさい」
副ボスは「え?」と言って私の顔を見た。今度は靴を指しながら「その靴を下ろしなさいよ、汚いでしょ」と言った私。副ボスは口を開けて私の顔を見ている。
その後の彼の行動を推測した。その一、「うるさい、くそババア!」と言ってヘッドロックを仕掛けてくる。その二、反省して(反省しなくても)足を座席から下ろす。
その一を選んだ場合には負けずに食いついて掴み合いをする覚悟でいたのだが、彼はその二を選んだ。そして次の駅で、親戚のおばさんに叱られた子供のような顔をして降りていった。
どちらにしても体を鍛えておこう、早速今日から。だって、絶対に黙っていられないのだもの。

南禅寺 京都
ドアが閉まりかけてボスの足が挟まれそうになった。あわててボスと副ボスが乗りこんできたが、もう一人はホームに残された。必死で閉まるドアを開けようとしていたが無理だった。三人のあわてぶりが可笑しい。
ボスと副ボスは中から置いてきぼりの仲間を指差して大笑い。その後、ボスが座席に座っていた高校生のところに行き、思い切りその頭を張り飛ばした。ゴリラでもそんなことをしない。
それを見ていた副ボスは、座席の上に靴の裏をつけていた。それを見ていた私は、一瞬躊躇したがやっぱり言った。「これ、靴、靴を下ろしなさい」
副ボスは「え?」と言って私の顔を見た。今度は靴を指しながら「その靴を下ろしなさいよ、汚いでしょ」と言った私。副ボスは口を開けて私の顔を見ている。
その後の彼の行動を推測した。その一、「うるさい、くそババア!」と言ってヘッドロックを仕掛けてくる。その二、反省して(反省しなくても)足を座席から下ろす。
その一を選んだ場合には負けずに食いついて掴み合いをする覚悟でいたのだが、彼はその二を選んだ。そして次の駅で、親戚のおばさんに叱られた子供のような顔をして降りていった。
どちらにしても体を鍛えておこう、早速今日から。だって、絶対に黙っていられないのだもの。

南禅寺 京都