胸が掻き毟られる出来事二つ、石垣島おじゃんと東芝の粉飾
ああ、大変なことになった。もうすぐ1週間石垣島に行く予定だったのに、その間に仕事が入り行けなくなったのだ。往復6,900円でゲットしたLCCのチケットは今3倍以上に跳ね上がっている。仕事は5日目から入っているので、帰りだけその日に変更することも考えた。
なぜなら、その日、ゲストは二人それぞれ別の飛行機で夕方4時以降に関空に到着するから。私の飛行機が着くのは午後1時過ぎ、荷物は関空から自宅に宅急便で送っておいて、そのまま、のんびり空港でゲスト二人を待てばいい。しかし……

万一石垣からの飛行機に欠航や遅れが出た場合、それこそデザスターになる。石垣島で海に潜っていても、どうも落ち着かない。一応アプライしておいたこの仕事、誰も引き取り手がなくて、私に回ってきた。どうせ回ってこないや、なんて軽い気持ちで出しておいたのが裏目に。
でもこれは天の神様の「北海道に行ったばかりやろ、遊んでばかりいないで、良いガイドになるように邁進しなはれ!」との思召しかもしれない。やっぱ、あきらめるかな、こなくそ! 昨夜は、この件だけではなく、胸が掻き毟られる事件がもう一つ頭の中にあったので、よく眠れなかった。

札幌大通り公園
東芝の粉飾懸念だ。子会社のプラント進行基準の会計処理に粉飾の疑いがあり、決算ができないというもの。以前東芝の工場内にある子会社で経理をしていたことがある。社長は元東芝の課長で、毎日元部下たちが菓子折を持ってくるので、楽しく美味しい仕事だった。
もし上場廃止にでもなって、名門東芝の屋台が傾いたら、連結で20万人もいる社員はどうなるのだろう。 ニューヨークで五大監査法人の一つに勤めていたとき、あまりに細かく調べるアメリカの監査のやり方に腹を立てた一部上場の日本企業現地法人の社長が、「いい加減にしれくれ!」と怒ったのを思い出す。

マンハッタン自然博物館
東芝の監査法人、新日本監査法人はアーンストヤングというやはり五大監査法人の一つだ。以前エンロンが粉飾決算にかかわったとして、アーサーアンダーセンが消滅した。外資系何社かで長年同社と仕事をしていた私は、アメリカの事件で優秀な日本の会計士が消えていったことに複雑な思いを抱いていた。
こんどは逆で、世界的ネットワークのある東芝の粉飾決算にかかわったとして日本の公認会計士たちが処分されると、アメリカ始め海外のアーンストヤングの会計士たちにも危害が及ぶかもしれない。ストイックに仕事を続けている彼らが気の毒だ。

パリ
もし少しでも粉飾の可能性が見つかったら、会計士は会社に報告しているはずだ。進行基準だから「今からやり直しは間に合わないから、次回見直す」と会社側から言われたのではないか。この件における経理の責任者はどうしていたのか。役員クラスから「黙れ」と言われると……
経理は死んでも粉飾や不適切な支出を見逃してはいけない。それなのに最近よく目にするのが経理が億単位で会社の金を着服していたという事件。内部監査の機能が発達していない日本企業では、発覚していない着服が雨後の筍のように多いのではないか、怖い。

石垣島川平湾
なぜなら、その日、ゲストは二人それぞれ別の飛行機で夕方4時以降に関空に到着するから。私の飛行機が着くのは午後1時過ぎ、荷物は関空から自宅に宅急便で送っておいて、そのまま、のんびり空港でゲスト二人を待てばいい。しかし……

万一石垣からの飛行機に欠航や遅れが出た場合、それこそデザスターになる。石垣島で海に潜っていても、どうも落ち着かない。一応アプライしておいたこの仕事、誰も引き取り手がなくて、私に回ってきた。どうせ回ってこないや、なんて軽い気持ちで出しておいたのが裏目に。
でもこれは天の神様の「北海道に行ったばかりやろ、遊んでばかりいないで、良いガイドになるように邁進しなはれ!」との思召しかもしれない。やっぱ、あきらめるかな、こなくそ! 昨夜は、この件だけではなく、胸が掻き毟られる事件がもう一つ頭の中にあったので、よく眠れなかった。

札幌大通り公園
東芝の粉飾懸念だ。子会社のプラント進行基準の会計処理に粉飾の疑いがあり、決算ができないというもの。以前東芝の工場内にある子会社で経理をしていたことがある。社長は元東芝の課長で、毎日元部下たちが菓子折を持ってくるので、楽しく美味しい仕事だった。
もし上場廃止にでもなって、名門東芝の屋台が傾いたら、連結で20万人もいる社員はどうなるのだろう。 ニューヨークで五大監査法人の一つに勤めていたとき、あまりに細かく調べるアメリカの監査のやり方に腹を立てた一部上場の日本企業現地法人の社長が、「いい加減にしれくれ!」と怒ったのを思い出す。

マンハッタン自然博物館
東芝の監査法人、新日本監査法人はアーンストヤングというやはり五大監査法人の一つだ。以前エンロンが粉飾決算にかかわったとして、アーサーアンダーセンが消滅した。外資系何社かで長年同社と仕事をしていた私は、アメリカの事件で優秀な日本の会計士が消えていったことに複雑な思いを抱いていた。
こんどは逆で、世界的ネットワークのある東芝の粉飾決算にかかわったとして日本の公認会計士たちが処分されると、アメリカ始め海外のアーンストヤングの会計士たちにも危害が及ぶかもしれない。ストイックに仕事を続けている彼らが気の毒だ。

パリ
もし少しでも粉飾の可能性が見つかったら、会計士は会社に報告しているはずだ。進行基準だから「今からやり直しは間に合わないから、次回見直す」と会社側から言われたのではないか。この件における経理の責任者はどうしていたのか。役員クラスから「黙れ」と言われると……
経理は死んでも粉飾や不適切な支出を見逃してはいけない。それなのに最近よく目にするのが経理が億単位で会社の金を着服していたという事件。内部監査の機能が発達していない日本企業では、発覚していない着服が雨後の筍のように多いのではないか、怖い。

石垣島川平湾