北海道のスケバン(本州で死語?)と激しい言い争い列車
北海道旅行、やっぱり一週間乗り放題JRチケットを買って文字通り乗りまわし、毎日違う都市の駅近ホテルに泊まっていた。主要都市の駅はたいてい広くてきれいで、人は少なく構内に美味しいパン屋さんがあった。しかし、そんな楽しい旅に水を差した輩がいた、今は懐かしきスケバンだ。
あるローカル線に乗ってまだ雪のある山々をバックに広がるまるでヨーロッパのような風光明媚な景色に見とれていると、途中の駅からどたどたと高校生が乗り込んできた。座っている私の周りは女子高校生(JK)だらけになった。そのうち、何人かが電車の床に直接お尻を落とすか、胡坐をかいて座り始めた。

ニセコ 羊蹄山
そのローカル線にはアジアから来た外国人客が多く乗っていた。「あなたたち、そんな座り方はやめなさい!」と言うと、「えー、何で」と言うので、「お行儀悪いでしょ、子供が真似するわよ。それに日本女性は大和撫子だと思って来た外国人が卒倒するでしょ」と言うとしぶしぶ立ち上がった。
しかし、私のすぐ後ろで座席に腰掛けて顔だけのぞかせたJKが、つべこべと文句をつけてきた、語尾に時々「だべさ」を使いながら。反論すると、また、言い返してくる。ああ言えば、こう言うJK。よく見ると、まわりの北海道の大地で育ったメークィンのような子たちの中で目立つ美人だ。

特急北斗
「おばさん、私たちだけに言わねえで、向こうにも言うべ」と言うので、向こうを見ると男子高校生が数人床に座って花札らしきものをしている。「あったらに言うと、袋叩きにされるべ。先生に言ってもらわねば」と言うと、「男女差別だべ」と言った後、大声で
「おーい、スズキ!このおばさんが呼んでいるよ!」と呼び捨てにして先生を呼んだ。コワ! やがて、借りてきた猫のような若い先生が現れて私の前に座った。頭の後ろを掻きながら、ひたすら私に謝ってばかりいる。次の駅で、花札グループと、「おばさん、降りっから」と言いながらメークィンの一団が下車した。

五稜郭の藤
あそこで花札組が降りなければ、(たぶん)スズキに注意をさせた私とスズキはぼこぼこにされていたかもしれない。次の終点で降りたとき、スケバンJKが「おばさん、行くっから」と言って消えた。俄然、スズキは息を吹き返して、「あの子、一番不良」と言い、周りにいた真面目そうな男子学生たちもコックンをした。
激しく言い争いをしている私とスケバンJKを見て、外国人が笑っていたっけ、恥ずかし。でもあの子、咳をしていたから抹茶のど飴を差し出すと「抹茶は嫌いだ!」と言って受け取らなかったけど、ちょっと嬉しそうな顔をしていた。本当はあの子、大人に注意をして欲しかったんじゃないかな、と後でチラリと考えた。

富良野 大雪山
あるローカル線に乗ってまだ雪のある山々をバックに広がるまるでヨーロッパのような風光明媚な景色に見とれていると、途中の駅からどたどたと高校生が乗り込んできた。座っている私の周りは女子高校生(JK)だらけになった。そのうち、何人かが電車の床に直接お尻を落とすか、胡坐をかいて座り始めた。

ニセコ 羊蹄山
そのローカル線にはアジアから来た外国人客が多く乗っていた。「あなたたち、そんな座り方はやめなさい!」と言うと、「えー、何で」と言うので、「お行儀悪いでしょ、子供が真似するわよ。それに日本女性は大和撫子だと思って来た外国人が卒倒するでしょ」と言うとしぶしぶ立ち上がった。
しかし、私のすぐ後ろで座席に腰掛けて顔だけのぞかせたJKが、つべこべと文句をつけてきた、語尾に時々「だべさ」を使いながら。反論すると、また、言い返してくる。ああ言えば、こう言うJK。よく見ると、まわりの北海道の大地で育ったメークィンのような子たちの中で目立つ美人だ。

特急北斗
「おばさん、私たちだけに言わねえで、向こうにも言うべ」と言うので、向こうを見ると男子高校生が数人床に座って花札らしきものをしている。「あったらに言うと、袋叩きにされるべ。先生に言ってもらわねば」と言うと、「男女差別だべ」と言った後、大声で
「おーい、スズキ!このおばさんが呼んでいるよ!」と呼び捨てにして先生を呼んだ。コワ! やがて、借りてきた猫のような若い先生が現れて私の前に座った。頭の後ろを掻きながら、ひたすら私に謝ってばかりいる。次の駅で、花札グループと、「おばさん、降りっから」と言いながらメークィンの一団が下車した。

五稜郭の藤
あそこで花札組が降りなければ、(たぶん)スズキに注意をさせた私とスズキはぼこぼこにされていたかもしれない。次の終点で降りたとき、スケバンJKが「おばさん、行くっから」と言って消えた。俄然、スズキは息を吹き返して、「あの子、一番不良」と言い、周りにいた真面目そうな男子学生たちもコックンをした。
激しく言い争いをしている私とスケバンJKを見て、外国人が笑っていたっけ、恥ずかし。でもあの子、咳をしていたから抹茶のど飴を差し出すと「抹茶は嫌いだ!」と言って受け取らなかったけど、ちょっと嬉しそうな顔をしていた。本当はあの子、大人に注意をして欲しかったんじゃないかな、と後でチラリと考えた。

富良野 大雪山