ムンクの『叫び』とカンボジアビザ
この夏、カンボジアのアンコール遺跡に行く計画をたてていた。旅行社でビザの取得を頼むと結構な値段。そこで、自分で取ることにした。
大阪だと領事館に行けば簡単に取れるが、申請と引き取りの二回行かなければならない。時間的に会社を半日ずつ休まなければならないのでこれもペケ。
そうなると、東京の大使館にインターネットで申請をするしかない。ペイントで写真のバックにちょこっと写っていた木の葉を消すと、そこそこの証明写真ができあがった。後は申請書に貼り付けるだけ。
何がどう狂ったのか、申請書に貼り付けた写真は、ムンクの『叫び』のように縦長に歪んだ顔になった。おまけに唇もビュイーンとなり、かなり不気味。
でも一応枠内に納まっていたので、根が不精な私のこと、『こんな顔の人なんだと思ってくれるだろう』と願って、そのまま送付した。
翌日、会社から帰ってメールを見ると、『写真小さすぎるか鮮明ではありません』との苦情が大使館の写真部からきていた。やれやれ。仕方ないので、きちんと計算したサイズの写真を貼り付けた。何の変哲も無い私の顔。前の方がよっぽど面白いのに。
翌日やはり写真部からメールが送られてきて『写真、今度は大丈夫です。ビザを送ります』との旨が英語で丁寧に書かれていた。
たまたま同時期に、フェイスブックの友達の中にいつの間にか紛れ込んでいたカンボジアの若者から、「カンボジアへ来た事はありますか」と日本語をローマ字で書いたメッセージが入っていた。人が優しい国のようだ。
ポルポトの大量虐殺で多くの人が殺されたカンボジア。今でもたくさんの地雷が埋まっている。足がすくんで行けなかった国。でも、ムンクのビザ写真でカンボジアがグッと身近に感じられるようになった。
今年は行けなかったけど、来年はインディジョーンズになった気分で、アンコールワット遺跡をさ迷ってみたい。現地の人との交流も楽しみ。ようやく、一歩が踏み出せそう。

大阪だと領事館に行けば簡単に取れるが、申請と引き取りの二回行かなければならない。時間的に会社を半日ずつ休まなければならないのでこれもペケ。
そうなると、東京の大使館にインターネットで申請をするしかない。ペイントで写真のバックにちょこっと写っていた木の葉を消すと、そこそこの証明写真ができあがった。後は申請書に貼り付けるだけ。
何がどう狂ったのか、申請書に貼り付けた写真は、ムンクの『叫び』のように縦長に歪んだ顔になった。おまけに唇もビュイーンとなり、かなり不気味。
でも一応枠内に納まっていたので、根が不精な私のこと、『こんな顔の人なんだと思ってくれるだろう』と願って、そのまま送付した。
翌日、会社から帰ってメールを見ると、『写真小さすぎるか鮮明ではありません』との苦情が大使館の写真部からきていた。やれやれ。仕方ないので、きちんと計算したサイズの写真を貼り付けた。何の変哲も無い私の顔。前の方がよっぽど面白いのに。
翌日やはり写真部からメールが送られてきて『写真、今度は大丈夫です。ビザを送ります』との旨が英語で丁寧に書かれていた。
たまたま同時期に、フェイスブックの友達の中にいつの間にか紛れ込んでいたカンボジアの若者から、「カンボジアへ来た事はありますか」と日本語をローマ字で書いたメッセージが入っていた。人が優しい国のようだ。
ポルポトの大量虐殺で多くの人が殺されたカンボジア。今でもたくさんの地雷が埋まっている。足がすくんで行けなかった国。でも、ムンクのビザ写真でカンボジアがグッと身近に感じられるようになった。
今年は行けなかったけど、来年はインディジョーンズになった気分で、アンコールワット遺跡をさ迷ってみたい。現地の人との交流も楽しみ。ようやく、一歩が踏み出せそう。
