飛び乗った電車の運転士は白百合のような美女
我が人生で最悪のお墓参りだった。鉄砲雨のような土砂降り、もっと怖いことに大音響の雷、墓石に水をかけることも線香を手向けることも出来ず、下手をすると雷が傘に落ちてそのまま埋葬されかねないシチュエーション。
帰り道、バスは悪天候で大幅に遅れて、電車がほぼ出発する時間に駅に到着。ホームに電車が停まっているので、「ここで降ろして!」と叫んだ私。が、運転手は「うんにゃ」という感じでキッチリと停車場所まで行った。石垣島では止めてくれるのにィ。

改札口を通り抜ける時駅員が叫んだ「急いで!」 言われなくても急ぐわよ、と悪態をつきながら階段を駆け登り駆け降りて電車に辿り着く。運転席を見て衝撃が走った。二両編成の芋虫色電車の運転士は白百合のような美女だった。
私が乗り込んだ途端、電車は発車した。ま、待ってくれていたのね。白い制服に帽子をかぶったその凛々しい姿が全国に知れ渡ると、朝ドラあまちゃんのようにファンが押し寄せるかも。でも、そっと野に置け百合の花よね。

さっき、高校時代に好きでもないのに噂をたてられた男子の家の前を電車が通り過ぎた。皆で家を見に行ったっけ、面白半分に。「あ、シャツが干してある!」と言って大笑いした皆、シャツの持ち主も含めて今幸せかしら。
帰り道、バスは悪天候で大幅に遅れて、電車がほぼ出発する時間に駅に到着。ホームに電車が停まっているので、「ここで降ろして!」と叫んだ私。が、運転手は「うんにゃ」という感じでキッチリと停車場所まで行った。石垣島では止めてくれるのにィ。

改札口を通り抜ける時駅員が叫んだ「急いで!」 言われなくても急ぐわよ、と悪態をつきながら階段を駆け登り駆け降りて電車に辿り着く。運転席を見て衝撃が走った。二両編成の芋虫色電車の運転士は白百合のような美女だった。
私が乗り込んだ途端、電車は発車した。ま、待ってくれていたのね。白い制服に帽子をかぶったその凛々しい姿が全国に知れ渡ると、朝ドラあまちゃんのようにファンが押し寄せるかも。でも、そっと野に置け百合の花よね。

さっき、高校時代に好きでもないのに噂をたてられた男子の家の前を電車が通り過ぎた。皆で家を見に行ったっけ、面白半分に。「あ、シャツが干してある!」と言って大笑いした皆、シャツの持ち主も含めて今幸せかしら。