派遣社員から一足飛びに、外資系の経理部長に
派遣社員でグァム島に行かされた会社から、帰国後正社員のオファーがあった。経理課での仕事は楽、職住接近、給料も悪くない、と働くママにとっては好条件。しかし……
“春の海、ひねもすのたりのたりかな”というのんびりした毎日で、かなり退屈。そんなとき見たのが東京の外資系会社の求人広告。探しているのは経理部長。
電話をすると即、デンマーク人の支社長に代わり、面接をしてもらえることになった。電話を切った後、アッと思い出し、もう一度電話をかけて訊いた。「新幹線代は出ますか」
当日、都心の会社で支社長と面接後、大手監査法人に行くために一緒にタクシーに乗った。車中、私のおしゃべりに、うんうんと言って答える支社長は赤毛のアンに出てくるマシュウのよう。よくしゃべる女だと、困っていたのだろう。
監査法人で担当の公認会計士から、経理がどのくらいできるかの質問をされた。何でも知っている顔をした。それが功を奏したのか、即採用。
ここで、訓示を一つ。面接で知らないことを聞かれても、知っているそぶりをするべし。後でサラリと勉強して、仕事をしながら覚えることができるから。
ついこの前まで派遣社員をしていた私が、一足飛びに、外資系の経理部長。ありうるのです、外資では。
外資系の会社は、その職務を遂行できると判断すると、性別、年功序列、子供のあるなしに拘らず、採用してくれる。だから女性の管理職も多い。
この後、私の仕事人生は大きくアップした。女神がほほ笑みかけてくれたときは、チマチマした躊躇をせずに、チャンスをモノにして。

“春の海、ひねもすのたりのたりかな”というのんびりした毎日で、かなり退屈。そんなとき見たのが東京の外資系会社の求人広告。探しているのは経理部長。
電話をすると即、デンマーク人の支社長に代わり、面接をしてもらえることになった。電話を切った後、アッと思い出し、もう一度電話をかけて訊いた。「新幹線代は出ますか」
当日、都心の会社で支社長と面接後、大手監査法人に行くために一緒にタクシーに乗った。車中、私のおしゃべりに、うんうんと言って答える支社長は赤毛のアンに出てくるマシュウのよう。よくしゃべる女だと、困っていたのだろう。
監査法人で担当の公認会計士から、経理がどのくらいできるかの質問をされた。何でも知っている顔をした。それが功を奏したのか、即採用。
ここで、訓示を一つ。面接で知らないことを聞かれても、知っているそぶりをするべし。後でサラリと勉強して、仕事をしながら覚えることができるから。
ついこの前まで派遣社員をしていた私が、一足飛びに、外資系の経理部長。ありうるのです、外資では。
外資系の会社は、その職務を遂行できると判断すると、性別、年功序列、子供のあるなしに拘らず、採用してくれる。だから女性の管理職も多い。
この後、私の仕事人生は大きくアップした。女神がほほ笑みかけてくれたときは、チマチマした躊躇をせずに、チャンスをモノにして。
