イラっとする人
さっき電車を待っている時、前に若い男性が立っていた。電車が着いてお客が降りたらさっさと乗ればいいのに乗らない、ようやく中に入ると、その子の向こうに席が二つ空いていた、が彼が突っ立ている間に別のドアから入ってきたおばさん二人に座られた。
「さっさとしなさいよ」と思わず怒鳴りたくなってその子の顔を見ると、穏やかな仏様顔をしていた。何だか急に恥ずかしくなった。何も梅田から難波迄地下鉄に乗るのに、眦決して座る必要があろうか、と。

ふと心に浮かんだのは、海の中に300メートルもせり出している黒島の桟橋。その上を自転車で走って突端迄行った。目の前に広がっているのはどこ迄も澄んでいる南の美しい海だけ。そこにいるのは私だけ。
イラっとする人を見て、一体自分は何を信条として行きているのかと思った。自分の心地よいこと、楽しめることだけに専心している間に人生の本質を見失っていないか。もう一度立て直そう…… イラっとする人は本当に仏様だったかもしれない。
「さっさとしなさいよ」と思わず怒鳴りたくなってその子の顔を見ると、穏やかな仏様顔をしていた。何だか急に恥ずかしくなった。何も梅田から難波迄地下鉄に乗るのに、眦決して座る必要があろうか、と。

ふと心に浮かんだのは、海の中に300メートルもせり出している黒島の桟橋。その上を自転車で走って突端迄行った。目の前に広がっているのはどこ迄も澄んでいる南の美しい海だけ。そこにいるのは私だけ。
イラっとする人を見て、一体自分は何を信条として行きているのかと思った。自分の心地よいこと、楽しめることだけに専心している間に人生の本質を見失っていないか。もう一度立て直そう…… イラっとする人は本当に仏様だったかもしれない。