国籍は違っても、女性の子供を見る目は優しい
子供が小さいとき、ロサンゼルスの帰りにハワイに寄った。ハワイ空港で子供をトイレの入り口に待たせておいて、私だけトイレに入った。トイレから出ると、息子はアメリカ人の少女に抱っこされ、その隣には、やはり十代半ばくらいの少女が眉間に皺を寄せて立っていた。
「こんな小さい坊やを、こんな場所に一人で置いておいたらいけないわ」
二人に叱られて、謝った私。
子供が小学校低学年の頃、タイのビーチに行った。その帰りにタイの国際空港で子供を搭乗ゲートの近くの椅子に座らせたまま、一人でお土産を買いに行った。思ったより時間がたってしまい、急いで戻ってくると、泣いている子供の周りには黒山の人だかり。その殆どが女性で、スチュワーデスの姿もチラホラ。
私の姿を見ると、全員怖い顔をして、口々に叫び始めた。ヒンディ語やスワヒリ語訛りの英語、知らない言葉、でも言っていることは分かった。
「子供を一人で置いておくなんて、危険極まりない!母親失格!」
最近とみに変わってきたけれども、日本は世界でもっとも安全な国と言われて久しい。外国に行くと、どこに危険が潜んでいるかもしれない。つい、うっかりが、悲劇を生む可能性は大。二人のかわいらしいアメリカ人の少女と、見知らぬ女性の大群の真剣な顔を戒めとしている。国籍は違っても、女性の子供を見る目は優しい。

「こんな小さい坊やを、こんな場所に一人で置いておいたらいけないわ」
二人に叱られて、謝った私。
子供が小学校低学年の頃、タイのビーチに行った。その帰りにタイの国際空港で子供を搭乗ゲートの近くの椅子に座らせたまま、一人でお土産を買いに行った。思ったより時間がたってしまい、急いで戻ってくると、泣いている子供の周りには黒山の人だかり。その殆どが女性で、スチュワーデスの姿もチラホラ。
私の姿を見ると、全員怖い顔をして、口々に叫び始めた。ヒンディ語やスワヒリ語訛りの英語、知らない言葉、でも言っていることは分かった。
「子供を一人で置いておくなんて、危険極まりない!母親失格!」
最近とみに変わってきたけれども、日本は世界でもっとも安全な国と言われて久しい。外国に行くと、どこに危険が潜んでいるかもしれない。つい、うっかりが、悲劇を生む可能性は大。二人のかわいらしいアメリカ人の少女と、見知らぬ女性の大群の真剣な顔を戒めとしている。国籍は違っても、女性の子供を見る目は優しい。
