シェアは嫌よ、例え憧れのあの君とでも
スイーツのメニューを熱心に見ている彼に、「決めた?」と聞くと、「ううん、まだ決められない」と言う。気持ちは分かる、どれもこれも美味しそうだもの。すると彼が言った、「別々のを頼んでシェアしよう」 ギョッとした。
えっ、シェアですって、ちょっと待ってよ恋人でもないのに、と思ったけど何も言わずに、私は抹茶パフェ、彼はイチゴパフェを頼んだ。目の前に出てきた二つのパフェはそそり立っているように見えた。

私は小皿を二つ頼んだ。そしてすっかり、先ず私の抹茶パフェにスプーンを突っ込みそうになっていた彼を押しとどめて、小皿に入れたパフェの一部を渡した。彼のイチゴパフェも少し別の小皿に取った、私用に。
「えー、何でシェアが嫌なの。僕なんか相手がこうしても平気でシェアできるよ」と言って、彼は自分のスプーンをペロペロ舐めて見せた。大笑いしながら、奢ってもらったパフェを食べたが、後で文化の違いについて考えた。

例えクルーニー様でもデカ様でもシェアは嫌よ。その気持ちがオーストラリアの若いイケメン君にはどうしても解せぬらしい。通訳ガイドになって、いろんなお客からシェアしようなんて言われたらどうしょうと、取り越し苦労が一つ増えた。
相手を傷つけずに文化の違いを実践するのは難しい。「君と僕の間柄でシェアするのが嫌なの」と言っていたが親友という意味かしら。スプーンをペロペロ舐めている姿を思い出す度に吹き出してしまう。やれやれ、育った環境の違いは大きい。

えっ、シェアですって、ちょっと待ってよ恋人でもないのに、と思ったけど何も言わずに、私は抹茶パフェ、彼はイチゴパフェを頼んだ。目の前に出てきた二つのパフェはそそり立っているように見えた。

私は小皿を二つ頼んだ。そしてすっかり、先ず私の抹茶パフェにスプーンを突っ込みそうになっていた彼を押しとどめて、小皿に入れたパフェの一部を渡した。彼のイチゴパフェも少し別の小皿に取った、私用に。
「えー、何でシェアが嫌なの。僕なんか相手がこうしても平気でシェアできるよ」と言って、彼は自分のスプーンをペロペロ舐めて見せた。大笑いしながら、奢ってもらったパフェを食べたが、後で文化の違いについて考えた。

例えクルーニー様でもデカ様でもシェアは嫌よ。その気持ちがオーストラリアの若いイケメン君にはどうしても解せぬらしい。通訳ガイドになって、いろんなお客からシェアしようなんて言われたらどうしょうと、取り越し苦労が一つ増えた。
相手を傷つけずに文化の違いを実践するのは難しい。「君と僕の間柄でシェアするのが嫌なの」と言っていたが親友という意味かしら。スプーンをペロペロ舐めている姿を思い出す度に吹き出してしまう。やれやれ、育った環境の違いは大きい。
