わざと落ちた会社、今膨らむ疑惑と妄想
以前、あるアメリカの会社の日本支社で募集していた経理部長のポジションに応募し、面接に呼ばれた。退職予定の女性経理部長とアメリカ人の日本支社長と3人で行われた面接は良い雰囲気で進められた。気に入ってもらえたのが分かった。
しかし、経理部長次の一言で流れは変わった。「アメリカ本社の社長がとんでもない時間に自宅に電話をかけてくるのよ」 ギョッとした。時差を考えずに深夜過ぎに社長が電話をかけてきて、「予算と実績の差はどのくらいあるのか」などと言われたら嫌だ。

その後、真摯な目をしたアメリカ人支社長が「どんな本を読みましたか」と訊いたので、恋愛小説のスーパー超訳本の名前を挙げた、わざと。「他には」と訊かれて、同じ作者の別の恋愛小説の名前を。素晴らしい本をたくさん読んだにも関わらず。
本社からかかってくる社長の電話が嫌で、わざと落ちたが、今掃除機をかけながらはてな、と思った。もし経理部長があんなことを言わなければ入社をしていたかもしれない。彼女は本当は辞めたくなかったのかもしれないな。女心は謎。

妄想も膨らんだ。堅実な会社だったのでアメリカの社長はミリオネラーの可能性が。万一彼が独身になったとき、深夜の電話の快い応対に感動して結婚ということになったかも。年上の社長が先にお亡くなりになった後、わ、ミ、ミ、ミリオネラーになれた、なーんてね。クスッ!
しかし、経理部長次の一言で流れは変わった。「アメリカ本社の社長がとんでもない時間に自宅に電話をかけてくるのよ」 ギョッとした。時差を考えずに深夜過ぎに社長が電話をかけてきて、「予算と実績の差はどのくらいあるのか」などと言われたら嫌だ。

その後、真摯な目をしたアメリカ人支社長が「どんな本を読みましたか」と訊いたので、恋愛小説のスーパー超訳本の名前を挙げた、わざと。「他には」と訊かれて、同じ作者の別の恋愛小説の名前を。素晴らしい本をたくさん読んだにも関わらず。
本社からかかってくる社長の電話が嫌で、わざと落ちたが、今掃除機をかけながらはてな、と思った。もし経理部長があんなことを言わなければ入社をしていたかもしれない。彼女は本当は辞めたくなかったのかもしれないな。女心は謎。

妄想も膨らんだ。堅実な会社だったのでアメリカの社長はミリオネラーの可能性が。万一彼が独身になったとき、深夜の電話の快い応対に感動して結婚ということになったかも。年上の社長が先にお亡くなりになった後、わ、ミ、ミ、ミリオネラーになれた、なーんてね。クスッ!