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世田谷ご近所殺人事件に、女子社員関が原の戦いを重ねる

以前勤めていた会社で、全国から社員が熱海に集結した社員旅行、あわや関が原の戦いが勃発しそうになった。
それは大奥ならぬ、大旅館の女子社員の寝所で起こった。

宴会も終り、大阪支店の女子社員も浴衣に着替えて寝床に入った。うとうとしていた私の名前を呼ぶ声がしたので目を開けると、薄暗い行灯の明かりの中に浮かび上がったのは、白目を剥いた先輩の生瀬(なませ)さんの顔。

驚愕した私は、並んで寝ていた女子社員たちの上を飛び越えて走り回った。きゃーと言って、全員が起き出した。ひとしきり大笑いした後、冷蔵庫からビールやワインを出してきて、夜中の宴会がスタート、和やかな雰囲気で。

と、その時、キンキン声が響き渡った。「何をやってんの、あなたたち!静かにしてよ!」
襖の向こうには東京本社のお女中たちが陣取っていたのだ。不意をつかれて、大阪支店の女達は一瞬シーンとした、が……

「何や、その言い方は、えらそうに!」と、生瀬さんのドスのきいた声。すると、「うるさいわね、そっちこそ何時だと思っているの、いい加減にしなさいよ」と相手も負けていない。生瀬さんに匹敵する大将が向こうにもいたのだ。

とうとう生瀬さんが宣戦布告をした。「面白いやん、やる気なら受けてたつで」
その声に西軍は全員武者震いをした。こうなれば闘うしかない。襖の向こうでも、東軍が戦闘態勢に入る気配。

今まさに、間の襖が生瀬さんに蹴破られ、関が原の戦いが始まろうとしたその時、宿の人たちに先導されてスカブー(好かん部長の短縮形)が転げるようにして、入ってきた。後ろに課長もいる。「まあまあ、君たち、落ち着いて。さあさあ寝て寝て」と西軍東軍をなだめて回った。東西両陣営ともブツブツ言いながら矛を収めた、スカブーの顔に免じて。

昨日世田谷で起きた、日本刀を持った男が女性を殺した後自殺するという立て篭もり事件、防ぎようがなかったのだろうか。スカブーや課長のように間に立つ町内会の長たちはいなかったのだろうか。ほんわかとした昭和は遠くなりにけりで、本当に胸が痛む。

    大阪駅屋上菜園のかぼちゃ
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海 夏碧

Author:海 夏碧
自分の足で歩き回った国は60ヶ国以上、ニューヨークとLAで会社勤めを経験。一人で子育てをしながら、外資系の会社の管理職を歴任。アイスバーンを運転してスキー場に行き、タンクを背負ってサンゴ礁を遊泳。目下、楽しめる起業を模索中。


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