マカオで『海に浮ぶカジノ』用だった、旧ソ連の航空母艦はどこに行ったの?
極東地域における国境問題で、いやな目にあっているのは日本だけではない、ロシアも同様だ。そのロシアをコケにするような、面白い(なんて言っておられないのだが)記事が、昨年8月22日付けのタイム紙に載っていた。
『旧ソ連が建造中だった航空母艦が、1992年にソ連が崩壊したときから黒海のドックに未完成の廃船として遺棄されたままになっていた。1998年にマカオに本拠地を置く中国の会社が、マカオで『海に浮ぶカジノ』用にすると言って、その廃船をウクライナから購入した。
けれど、もともとマカオの港には巨大な船を受け入れるだけの深さはなかった。
その廃船は大連の港に置かれ、中国の最初の航空母艦に形を変えた。2011年8月10日、新しく改装されたキャリアーはその最初の海上試運転のため、大連の港から出た。カジノにするとのカムフラージュ話はとっくの昔に捨て去られ、より高い賭け金をかけた賭けに突入、つまり中国の公海上の兵力の噴出に一役買ったのだ』
昨年の中国の軍事費は1430億ドル(約11兆1400億円)とされ、ロシアの約2倍にのぼる。ああ、日本は国境拡大に鼻息荒く突入しつつある巨像の振り上げた足の下にあるのね。
ちなみに私が最初に外国の地を踏んだのは、新潟から船に乗って行ったナホトカだった。ハバロフスクから乗ったシベリア鉄道で、中国のハルピンはすぐそこだと聞いて驚いた。中国と長い国境線を持つロシアも大変ね。ロシアとの連係プレーで中国を牽制するのも一つの方策かも。

『旧ソ連が建造中だった航空母艦が、1992年にソ連が崩壊したときから黒海のドックに未完成の廃船として遺棄されたままになっていた。1998年にマカオに本拠地を置く中国の会社が、マカオで『海に浮ぶカジノ』用にすると言って、その廃船をウクライナから購入した。
けれど、もともとマカオの港には巨大な船を受け入れるだけの深さはなかった。
その廃船は大連の港に置かれ、中国の最初の航空母艦に形を変えた。2011年8月10日、新しく改装されたキャリアーはその最初の海上試運転のため、大連の港から出た。カジノにするとのカムフラージュ話はとっくの昔に捨て去られ、より高い賭け金をかけた賭けに突入、つまり中国の公海上の兵力の噴出に一役買ったのだ』
昨年の中国の軍事費は1430億ドル(約11兆1400億円)とされ、ロシアの約2倍にのぼる。ああ、日本は国境拡大に鼻息荒く突入しつつある巨像の振り上げた足の下にあるのね。
ちなみに私が最初に外国の地を踏んだのは、新潟から船に乗って行ったナホトカだった。ハバロフスクから乗ったシベリア鉄道で、中国のハルピンはすぐそこだと聞いて驚いた。中国と長い国境線を持つロシアも大変ね。ロシアとの連係プレーで中国を牽制するのも一つの方策かも。
