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「三次面接はスカイプで」と言われて、昨日大急ぎでスカイプをインストールした。ヘッドギアならぬヘッドセットもアマゾンの当日配達で購入。あれこれいじって、テレビカメラに自分がちゃんと映るのもチェック、何やらよく分からぬままにその時間が来た。

面白そうなツアーを出しているオーストラリアの旅行社を発見して、先ず書類選考、その後数多くの質問を豪州からメールで受けた。次に、京都で二度外国人と面接、そして三度目のスカイプ面接はどこの国からだろうと思っていたら、東京の女性からだった。

   日航八重山オレンジの花

画面映りが良いようにと、先日息子から「スカッとした格好できてね」と言われて買ったおしゃれ着を着てパソコンの前に座ったのに、大音響の後話し始めると、先方の設定の都合で声だけの面接に。「ん、まあ、人面Tシャツのままで良かったわ」、と心の中で憎まれ口を。

ガイドの時もそうだけど、面接の時もよくしゃべる私。こちらが受けているのに。前回やった二度の外国人との面接でも三分の二は私がしゃべっていた。これは落ちたな、と思っていたら三次面接に突入。たぶん、一番の心配事項は、”年齢が高いのでツアーの途中死んだりしたらどうしよう”、かな、たぶん。

日航八重山ホテルの朝の庭

ふん、そんなに簡単に死んだりしないわよ。この仕事、ガイドされる方はともかくとして、私は楽しーくやっている。足腰が立つ限り、100歳までは続けるわ、そのうち、『世界一の長寿ガイド』として、ギネスブックに載るからね、ふふふ。自分でもちょっと怖いけど、ガイドされるのが。
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昨日ヤフーアメリカをチェックしていたら、世界で最も物価の高い都市というランク付けが出ていた。トップのジュネーブでは、クラブサンドイッチ、ポテトフライ、グラスワイン一杯がなんと1万3千円前後もするとか。二位のパリではワイン一杯が目の飛び出るような価格だと。

コロンビアのボゴタが最も物価の安い都市のサンプルとして挙げられていたが、物価の高い都市というのは、ある面、今のところ安全面で安心できる国と言えないこともない。ベスト10は以下の通り。ジュネーブは通り過ぎただけだが、それ以外の都市はすべて滞在したことがある。

ボゴタ: 写真
ボゴタ (トリップアドバイザー提供)

1. Geneva, Switzerland
2. Paris, France
3. Hong Kong
4. Oslo, Norway
5. London, UK
6. Seoul, South Korea
7. Stockholm, Sweden
8. Tokyo, Japan
9. Singapore
10. New York, USA

オスロやストックホルムではバイキング風と言うか、パンにミートボール、スモークサーモンや野菜を挟んだものをぼじゃぼじゃと口の中に入れたという記憶があり、高いと言うよりも美味しいと思わなかった。食事の評判の悪いロンドンのイタリアンとビターなギネスビアはかなりいけた、値段は覚えていない。

ストックホルム: 写真
ストックホルム (トリップアドバイザー提供)

去年9月従妹とパリのこじゃれたレストランに入ると、いそいそと寄って来たギャルソンが、外のテーブルの日陰になる良い席に案内してくれた。『あれ、パリってこんなに愛想良かったっけ?』と思ったが、ブランドに群がっていた頃と違って日本に対するイメージが変わったのね。

してお味の方は?何故かしら、その前にローマで食べ損ねたものを食べたんだけどグーよ、赤ワインも美味しかったし、値ごろだったし。 ソウルで飲んだコーヒーが一杯1,300円もした、と書かれていたけど、ソウルって美味しくて安いものが一杯あるわよね。

サクレクール パリ
サクレクール寺院 パリ

ってな具合で、ベスト10にランク付けされた都市でも、短期滞在だったら、歩いて探せばそれほどお金を出さなくても美味しい食事にありつけるわよ、もっとも、美味しい食事自体が無い都市も無いことはないけど。 バカンスシーズンの始まりもすぐ、グッドラック!
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昨夜、関空から最終便一つ前に間に合う特急で帰ってくるとき、乗り換え駅の天下茶屋だと思って飛び降りると様子がおかしい。「チ、チカテツはどこ!」と叫ぶと駅員が「堺には地下鉄はありません」。ヒェー! 天王寺で最終便に間に合わせるため死にもの狂いで走ることに。よくやる早とちり、我がプロ意識の低さに脱帽!

先日VIPを関空で迎えたとき、機が到着して出てくるまでに1時間半もかかった。1時間の時間差でもう一人が到着し、こちらも同様に出てくるまでに時間がかかったので、何と3時間以上も空港でウェルカムボードを手に待ったことになる。ガイド業を辞めようかと思った瞬間。

天竜寺の紫陽花

VIPだからと緊張していたら、二人とも気さくで面白い人だった。貴船、嵐山、祇園と優雅な食事をご一緒した時、喉につまるどころか、大いに盛り上がり、一緒になって楽しんだ私。ガイド冥利につきると思った瞬間。すっかりVIPだと言うことを忘れて友達感覚でガイドをした。

二人にとても気を使っているエージェントが見たら、気絶するかもしれないわね、フフフ。 最後の夜、祇園で舞妓さんと一緒の食事の席で、二人から矢継ぎ早の質問に舞妓さんははんなりと答えていた。途中、『月はおぼろに東山、かすむ夜ごとの……」に合わせて優雅な舞いも。ああ、京都!

踊る舞妓さん

うーん、まだ舞妓さんになって半年だという、16歳の少女のそのプロ意識に脱帽。路地の奥にある料亭を出るとき、料理長とおかみさんが表の通りまで出てきてプロのお見送り。連日雇ったハイヤーのドライバーさんたちの驚くべき知識と高い業務遂行能力、ホテルマンの洗練された挙措動作、一方……
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今朝起きぬけにギョッとする映像を見た。カナダヤフーを開くと、ドイツ人の元夫がすべてを元奥さんと文字通り二つに分けた、という記事に添えて、ユーチューブに夫が、家具を二つに切り離す映像が映っていた。オペルまで二つに分けたというから驚く、車よ車。

さすが、生真面目なドイツ人、映像で見る限り、本当に真ん中できちんと不公平にならないように、切り離していた。もっとも、奥さんは引き取る気はなさそうですが。それにしてもこの方、まだまだ元奥さんに未練があるのでしょうね。そのエネルギーをこうして消費させたのね。

ドイツエッセンの街並み
エッセン

映像を見た人のコメント、「二人に子供がいなくて良かった」ですって。怖! 先日オーストラリアヤフーで、オーストラリア南部、特にアデレードの女性の裸の映像がアメリカのネットで出回っているとのニュースを目にした。リベンジポルノだとのこと。

卑怯なことをするわね。元愛した女性の恥ずかしい姿を世界に晒して、人間として恥ずかしくないのかしら。地雷を探すために訓練を受けている野鼠の方がよっぽど人の役に立っている。それにしても世界の女性諸氏、恋人に裸の写真を写させない様にしなくっちゃ、愛は不確かよ。

オーストラリアアデレードsmall
アデレード
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スペイン語と中国語を同時に勉強し始めたからややこしい。あーぁという四声の中国語とWをベドブレ(Vが二つ)という?のスペイン語の発音が入り混じるから。でも、面白い。なんて、楽しく順番に練習していたら、とんでもないものがきた……

何度促しても次のガイドの詳細を送ってこなかったエージェントから、やっときたアイテナリーを読んでスペイン語と中国語は即ストップ、石垣島にも行けなくて不幸中の幸いだったと考えを改めた。次の国籍の違う二人のお客は普通のサラリーマンだと思っていたらVIPだった。

ペルー: 写真
ペルー (トリップアドバイザー提供)

それも、昼食はともかく、豪華版の夕食にすべて私も組み込まれているのだ。通常、専用車がある場合、その場所まで案内したら、ガイドは帰っていいという場合が多い。ああ、それなのに、一緒に食事をしながら、「これはCod Roe (タラコ)、これはCommon Japanese Conger (ハモ)ですよ」と。

それだけではない、舞妓さんの踊りを見ながら食事というのもあって、こちらは質問が山積すると思われる。「なぜ、だらりの帯だ」「舞妓さんと芸者の違いは何だ」等々。花街の成り立ちから、ヒェー調べておかねば、食事が喉を通らないわ。

ペルー: 写真
ペルー (トリップアドバイザー提供)

と、こんな難しい案内が上手くできれば、いよいよ自主営業に行けるけど、Disaster(大失敗)すれば、えらいことに。ま、いいか、そうなれば、世界一周に出かけようっと。先日、突如、左のお尻の下が痛くなったとき思わず叫んだわ、頭の中で―― 「マチュピチュに行っておけばよかった!」

でも、よく考えるとスペイン語を始めたので、マチュピチュは格好のデスティネーションよね、次の旅行の。そう考えると、こりゃVIP旅行も張り切ってこなして、ルンルンランラン気分で前に進まなくっちゃ。ばっちり下準備しとこうっと、行く観光名所の数も半端じゃないから。ああ人生バラ色!

ペルー: 写真
ペルー (トリップアドバイザー提供)
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身を捩る思いだった、私を置き去りに飛行機は石垣島に向けて飛び発ったのだ。予定していた石垣島旅行の途中から仕事が入ったのだが、途中で帰ってくれば関空で同日からガイドをする二人をそのまま迎えて大阪のホテルに連れて行ける、そう思って飛行機のキャンセルはしなかった。

先日書いたオーストラリアの旅行会社との面接は、何と、飛行機が出る同日になってしまった。でも、終わってすぐ空港に駆け付ければ、間に合う時間帯だった。一応、小ぶりのナップサックに旅行用品すべてを詰め込んで、それを背負って京都駅前で担当者と会い近くの喫茶店に。

  三室戸寺ハスwhite

その名前からイギリス人かオーストラリア人だと思っていた面接官はオランダ人だった。ちょうど一通り話が終わりかけたとき、質問はあるかと訊かれ、「何もありません」と言って立ち上がって京都駅に駆け付ければ、ぎりぎり関空行きをキャッチできる時間だった。でも、それって、会社に全く関心がないみたいだものね。

私の質問にていねいに答えてくれている彼の人の好さそうな顔を見ながら、額にタラリと脂汗が。あ、間、間に合わない。そう、間に合わなかったのよ! うーん、悔しいが次のゲストを自分が着いたばかりの空港で、そのまま迎えるという横着なことをせずに済んだ。

石垣島フェリーターミナル

9月と10月に旅行業務取扱管理者の国内と海外の国家試験をそれぞれ受ける。また、スペイン語と中国語の日常会話程度をマスターしようと、少しとりかかっている。歴史も地理も深めねばならないし、LCCのセールスで、やたらと予約をするのは止めようっと、でも悔しい!
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最近海外で話題になっている五大コマーシャルの中に、世界中どこでも見つけるとホッとする場所のコマーシャルが含まれていた。マクドナルドだ。あちこちのマクドナルドの看板が、あるものは半分水に浸かって、あるものは風で吹き飛ばされて大きな穴が空いて、出てくる。

アメリカで見かけたマクドの看板の下にはメッセージが書かれていた。『ハグし合おう』なんてのは、ぐっときたわね。日本でもハグし合ったらいいのに。 以前、アビニョンでシックな装いのマクドを見つけてホッとしたことがある。フランス語しか通じない場所で、手軽に食べる場所も少ない場所でのマックは嬉しい。

ロンドンマクドsmall

幼かった息子を連れて、公園を見渡せるマクドによく行った。顔より大きいビッグマックに食いついている息子の笑顔、可愛かった。今は可愛くないけど。通勤途中、ドライブスルーが無いマクドの前に停車して、「早うして」とせかしてテイクアウトしたモーニングセット。日本国民なら誰もが共有するマクド体験だ。

最近なんだかんだといろいろ言われているけれど、仏頂面の店員のいる店に入ってムッとすることも多い今日この頃、マニアルに沿っているとはいえ笑顔で迎えてくれるマクドで嫌な思いをすることはない。そんなお馴染の場所が世界中にあるのは有り難い、ある種親戚の家みたいだものね。

パリの街角
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数日前朝起きた途端、左のお尻の下の方に鋭い痛みを感じた。ベッドから立ち上がった後、そのままトイレに行けないほど痛い。以前母が使っていた二つ折りできる杖を大切にとってあったのを思い出して(断捨離できない性格で良かった)、それを使って何とか歩いた。

その翌日も、またその翌日も、大分減ったとはいえ、痛みがとれない。うっかり医者に行き、「骨肉腫です」なんて言われたらどないしよう、と思って病院にも行かず様子を見た。 ところで、昨日は、所属する通訳案内士の協会でプレゼンをさせられる日だった。

額紫陽花ブルー

大分普通に歩けるようになったので、行けないかもしれないと連絡をしておいたが、しぶしぶ京都まで行った。3人の先生にそれぞれ質問を受けたりガイドとして返事を返したりプレゼンしたり、モチ英語で。3回もあるので、ある面通訳ガイドの二次試験よりしんどかった。

真面目な人が多い他の通訳案内士と比べてずっこけている私の言動で、先生や他の受験者は何度も大笑いした。ふん、リラックスさせてあげたのよ。終わった後、3月に受けた5日間の新人研修がこのプレゼンで終了したので、終了証書をもらった。不思議なことに痛みは消えていた。

木下の紫陽花

明日、面接がある。オーストラリアの旅行社が2週間ぶっ続けのアドベンチャーツアーを企画していて面白そうなので応募したら、京都で面接というところまでこぎつけた。連絡が来た人の名前はイギリス名。オーストラリア人かも。お尻の下の痛みも解決したので、やりたいな二週間ぶっ続けバス旅行、ふふふ。
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スペインのマジョルカ島で、イギリス人観光客の振る舞いが顰蹙を買っている。島を裸で歩き回り、通りで大酒を飲んで暴れる、果ては女性が何人もの男性と飲み物と引き換えにセックスの真似事をする等、枚挙に暇がない。ふとどき千万なイギリス人の振る舞いにスペインも手を焼いている。

上記の記事を二日前にイギリスヤフーで読んだ。年間100万人ものイギリス人がマジョルカ島を訪れるので、島にとってはいいお客さんだ。でも、酒に酔ってホテルのテラスからテラスへ飛び移ったり、テラスから海に飛び込んだりして、命を落とす観光客もいるというから問題は深刻だ。

メノルカ島: 画像
メノルカ島 (トリップアドバイザー提供)

夜10時以降は路上で酒を飲んではいけない、というルールができたが、まだまだきちんと守られていないようだ。安価で飲み放題のバー等があるので、酒を手に外に繰り出すのを止める術がないというのが実情のよう。飲み放題だから酔い放題になるものね。

とても紳士の国の住民の振る舞いのように思えないが、以前イタリアで「どこでもビールを浴びるほど飲んで大声で騒ぐドイツ人お断り」の風潮が広がり、ドイツとイタリアが睨み合っていたことがあった。北の人達って、南の国にくるとタガが外れるようね、どうやら。

チンクエテッレ: 画像
チンクエテッレ (トリップアドバイザー提供)

と、そんな具合で、お行儀の良い日本人は、マジョルカ島は避けた方がいいかもしれませんね、夜な夜なイギリス人が喧しいから。スペインで一番美しい島と言われるメノルカ島や、イタリアのチンクエテッレなんかで、優雅なリゾートを楽しむ方がお得かも。
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ああ、大変なことになった。もうすぐ1週間石垣島に行く予定だったのに、その間に仕事が入り行けなくなったのだ。往復6,900円でゲットしたLCCのチケットは今3倍以上に跳ね上がっている。仕事は5日目から入っているので、帰りだけその日に変更することも考えた。

なぜなら、その日、ゲストは二人それぞれ別の飛行機で夕方4時以降に関空に到着するから。私の飛行機が着くのは午後1時過ぎ、荷物は関空から自宅に宅急便で送っておいて、そのまま、のんびり空港でゲスト二人を待てばいい。しかし……

新石垣空港正面

万一石垣からの飛行機に欠航や遅れが出た場合、それこそデザスターになる。石垣島で海に潜っていても、どうも落ち着かない。一応アプライしておいたこの仕事、誰も引き取り手がなくて、私に回ってきた。どうせ回ってこないや、なんて軽い気持ちで出しておいたのが裏目に。

でもこれは天の神様の「北海道に行ったばかりやろ、遊んでばかりいないで、良いガイドになるように邁進しなはれ!」との思召しかもしれない。やっぱ、あきらめるかな、こなくそ!  昨夜は、この件だけではなく、胸が掻き毟られる事件がもう一つ頭の中にあったので、よく眠れなかった。

札幌大通り公園
札幌大通り公園

東芝の粉飾懸念だ。子会社のプラント進行基準の会計処理に粉飾の疑いがあり、決算ができないというもの。以前東芝の工場内にある子会社で経理をしていたことがある。社長は元東芝の課長で、毎日元部下たちが菓子折を持ってくるので、楽しく美味しい仕事だった。

もし上場廃止にでもなって、名門東芝の屋台が傾いたら、連結で20万人もいる社員はどうなるのだろう。 ニューヨークで五大監査法人の一つに勤めていたとき、あまりに細かく調べるアメリカの監査のやり方に腹を立てた一部上場の日本企業現地法人の社長が、「いい加減にしれくれ!」と怒ったのを思い出す。

マンハッタン自然博物館
マンハッタン自然博物館

東芝の監査法人、新日本監査法人はアーンストヤングというやはり五大監査法人の一つだ。以前エンロンが粉飾決算にかかわったとして、アーサーアンダーセンが消滅した。外資系何社かで長年同社と仕事をしていた私は、アメリカの事件で優秀な日本の会計士が消えていったことに複雑な思いを抱いていた。

こんどは逆で、世界的ネットワークのある東芝の粉飾決算にかかわったとして日本の公認会計士たちが処分されると、アメリカ始め海外のアーンストヤングの会計士たちにも危害が及ぶかもしれない。ストイックに仕事を続けている彼らが気の毒だ。

パリ
パリ

もし少しでも粉飾の可能性が見つかったら、会計士は会社に報告しているはずだ。進行基準だから「今からやり直しは間に合わないから、次回見直す」と会社側から言われたのではないか。この件における経理の責任者はどうしていたのか。役員クラスから「黙れ」と言われると……

経理は死んでも粉飾や不適切な支出を見逃してはいけない。それなのに最近よく目にするのが経理が億単位で会社の金を着服していたという事件。内部監査の機能が発達していない日本企業では、発覚していない着服が雨後の筍のように多いのではないか、怖い。

     川平湾
石垣島川平湾
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久しぶりに顔がゆがむくらい疲れた。朝からガイドで歩き回っていたので、冗談ではなく二万歩くらい歩いた。今こうしている間も、ときどき頭が後ろに反り返り、かっくんと眠ってしまいそうになる。

今日は東南アジアからのカップルを奈良と京都に案内したのだが、「駆けずり回るような旅行はしたくない」と言われたので、予定より行く場所を減らしたばかりでなく、三人でおしゃべりしながら、ランチをのんびり楽しんだ。当初の予定の半分しかこなせなかった。

清水寺舞台

今朝、怖ろしい勢いでお寺や神社周りをしなければならないと意気込んで京都のホテルに迎えに行ったのだが、彼の方が30分も遅れて出てきて、開口一番上記の言葉が出てきたので、引き摺って行くこともできず、のんびりペースになってしまったが、それがとても良かった。

我思うに、日本が好かれているのがよく分かる様な人々に会ったときは、本当にレスペクトしてくれる。日本人ガイドということでありがたいアドバンテージをもらっている(いつもそうとは限らないが)。 戦後70年歩いて来た道を大切にする、あまりアグレッシブではない日本をキープしたいものだ。

全員外国人の着物姿清水寺で
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北海道で驚かされたのは、スケバンだけではない。もう一方(ひとかた)、いた、カラスだ。松本にあまり観光客の行かない、土地の人でもその所在が分からないという、往年にはそうそうたるメンバーが集まっていた建物がある。北海道最後の夜に小樽に泊まった私は、翌朝空港に行く前に松本で下車した。

そして、ガラガラを引き摺りながら、その建物に行ってみた。北海道最後の観光場所にしては寂しい気もしたが、行って良かった。めったに会えない一人と一羽に遭うことができたのだ。着くと、松ぽっくりが一杯落ちている庭で、おじさんがそれを拾い集めていた。今朝から二度目とのこと。

北大キャンパス
北大キャンパス

建物の中を見学した後、再びおじさんに会うと、まるで孫のように、おじさんの傍らにカラスがいた。「あのでかい奴に苛められているので、この箒を出すと、このカラスが守ってもらえると思って寄って来るのさ」と箒を指さしながら彼は笑った。

確かに巨大カラスがこちらの様子を伺っている。おじさんの孫もどきのカラスは、小首を傾げて私とおじさんの話を聞いている。生まれて初めてカラスが可愛い生き物だと思った。「だんだん友達もいなくなって、寄って来るのはこのカラスだけさ」とおじさん。

旧北海道庁舎
旧北海道庁舎

カラスとおじさんに別れた後、札幌駅に急ぎながら、思わず笑ってしまった。あの二人(!)本当に孫とグランパのようだった。カラスだけではなく、何でも別の角度から見ると、景色が変わって見えるのだなと、今後複眼になることを誓った私。そう、何でも決めつけは良くないわ、ネ!

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北海道旅行、やっぱり一週間乗り放題JRチケットを買って文字通り乗りまわし、毎日違う都市の駅近ホテルに泊まっていた。主要都市の駅はたいてい広くてきれいで、人は少なく構内に美味しいパン屋さんがあった。しかし、そんな楽しい旅に水を差した輩がいた、今は懐かしきスケバンだ。

あるローカル線に乗ってまだ雪のある山々をバックに広がるまるでヨーロッパのような風光明媚な景色に見とれていると、途中の駅からどたどたと高校生が乗り込んできた。座っている私の周りは女子高校生(JK)だらけになった。そのうち、何人かが電車の床に直接お尻を落とすか、胡坐をかいて座り始めた。

羊蹄山
ニセコ 羊蹄山

そのローカル線にはアジアから来た外国人客が多く乗っていた。「あなたたち、そんな座り方はやめなさい!」と言うと、「えー、何で」と言うので、「お行儀悪いでしょ、子供が真似するわよ。それに日本女性は大和撫子だと思って来た外国人が卒倒するでしょ」と言うとしぶしぶ立ち上がった。

しかし、私のすぐ後ろで座席に腰掛けて顔だけのぞかせたJKが、つべこべと文句をつけてきた、語尾に時々「だべさ」を使いながら。反論すると、また、言い返してくる。ああ言えば、こう言うJK。よく見ると、まわりの北海道の大地で育ったメークィンのような子たちの中で目立つ美人だ。

特急北斗
特急北斗

「おばさん、私たちだけに言わねえで、向こうにも言うべ」と言うので、向こうを見ると男子高校生が数人床に座って花札らしきものをしている。「あったらに言うと、袋叩きにされるべ。先生に言ってもらわねば」と言うと、「男女差別だべ」と言った後、大声で

「おーい、スズキ!このおばさんが呼んでいるよ!」と呼び捨てにして先生を呼んだ。コワ! やがて、借りてきた猫のような若い先生が現れて私の前に座った。頭の後ろを掻きながら、ひたすら私に謝ってばかりいる。次の駅で、花札グループと、「おばさん、降りっから」と言いながらメークィンの一団が下車した。

五稜郭の藤
五稜郭の藤

あそこで花札組が降りなければ、(たぶん)スズキに注意をさせた私とスズキはぼこぼこにされていたかもしれない。次の終点で降りたとき、スケバンJKが「おばさん、行くっから」と言って消えた。俄然、スズキは息を吹き返して、「あの子、一番不良」と言い、周りにいた真面目そうな男子学生たちもコックンをした。

激しく言い争いをしている私とスケバンJKを見て、外国人が笑っていたっけ、恥ずかし。でもあの子、咳をしていたから抹茶のど飴を差し出すと「抹茶は嫌いだ!」と言って受け取らなかったけど、ちょっと嬉しそうな顔をしていた。本当はあの子、大人に注意をして欲しかったんじゃないかな、と後でチラリと考えた。

大雪山
富良野 大雪山
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今朝、ランラン気分でヤフーUKを開くと、こめかみからタラリと脂汗がしたたり落ちるような記事を目にした。『世界のホテルからモノを持ち出す(盗むとも言う)国ランキングベスト10』 ま、まさか、日本は入っていないわね、とヒヤヒヤしながらランキングを見ていくと……

結果発表前に一言、一般的にお行儀の良い日本人だが、なぜかホテルのちょっとしたものはいただいて帰っても問題にならないと思っている人が結構いるのではないか。日本のホテルなどで、『このスリッパはお客様の物です、自由にお持ち帰りになってください』と言うようなメモが置いてあったり

ハワイホテル街

客が持ち帰るのを前提に一種の宣伝のつもりで、ちょっとしたアメニティを置いてあったりしている国内のこの姿勢が、海外のホテルでの日本人客の気軽なホテルの物品持ち去り(!)に繫がっているのではないか。と、いう考えが以前からチラリと頭にあった。

予想は的中、何と、日本はベスト9に選ばれていたのよ、ヒェー! ちなみに国別ベスト10は以下の通り。 ①アルゼンチン ②シンガポール(お国でいつも締め付けられているので憂さ晴らし?) ③スペイン ④ドイツ(節約家が多いから?) ⑤アイルランド ⑥ロシア ⑦メキシコ ⑧イタリア ⑨日本 ⑩アメリカ

ベニスゴンドラ船頭

記事の最後に怖いことが書いてあった。ホテル側も対抗手段として法的に訴えたり、クレジットカードでの支払いを要請したりしているケースもあるとのこと、持って帰ったモノによってはね。ひょっとしたら、世界中のホテルのブラックリストに載せられているかもしれないな、該当者の顔が。

単一民族がまったりと住んでいる日本で少し甘やかされた日本人、海外のホテルではバッグの中に何一つホテルの物を入れずに出てきましょう、例えシャンプーの小瓶一つでも。パスポートを出したからには日本を背負って立っているというのを忘れないようにしなくっちゃね。

ブルージュ
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ネットで富田選手のことをカメラを盗んだと決めつけた挙句、同選手は過去にも手癖が悪かったことが判明したと書いてある記事を読んだ。一方、その記事を読んで過去を調べた人が、富田選手にはそんな手癖の悪い過去などなかったと書いていた。何だか悲しい。

前にも書いたが、あそこまで辛い修練を積んで世界でもトップクラスのスイマーになった人が、水泳のアジア大会と言う晴れの場でカメラを盗むなどということをするとは思えない。最初、司法取引的に「認めたらすぐ出国させてやる」などと言った取り調べ官も怪しい。

椰子の木とピンクのむくげ

あの場で一応認めたのは、日本水連が富田選手を擁護するどころか、盗んだことを認めたという事実が、彼を超不安にさせたのではないだろうか。先ず出国さえすれば、日本でそれなりの対応措置を講じてくれるだろう、一人残されてこのまま罪を被せられるよりそちらの方が良い、

と考えたのも無理はない。ところが帰国後も、君子危うきに近寄らず的な対応で日本水連に見放された富田選手を、韓国側は余裕を持って有罪にできたのでは。ネット上で、証拠もなく彼について不確かなことを書いてある記事を読むと、韓国の人が書いているのではないかと深読みも。

ローマテベレ川

今、ワールドカップ日韓開催時に対韓国戦で不正があったと、イタリアで大騒ぎになっている。あの試合、どう見ても審判の判断が異常だった。イタリアが勝利してしかるべき試合だったわよ。あれがまかり通ったのだから、何があっても不思議ではない。日本水連、もっと選手を守ってよ。

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Author:海 夏碧
自分の足で歩き回った国は60ヶ国以上、ニューヨークとLAで会社勤めを経験。一人で子育てをしながら、外資系の会社の管理職を歴任。アイスバーンを運転してスキー場に行き、タンクを背負ってサンゴ礁を遊泳。目下、楽しめる起業を模索中。


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