NHKの朝の連続テレビ小説『あまちゃん』を見て、東北の漁村の人情味あふれる人間関係にほっこりとする。特に、年配のおばさまたちの東北弁と巧みな演技に舌を巻く。
我が母は秋田出身だ。子供の頃毎年夏休みは一ヶ月間、母の実家で過ごした。田舎の駅に到着すると、年のそう違わない従姉弟たちが恥ずかしそうに、電車の着くのを待っていた。家に着くと、祖母が「よぐ来た、よぐ来た、ハヨ、上がれ」と東北弁で歓迎してくれた。
この祖母がいたく花好きで、庭いっぱいに夏の花をわんさか咲かせていた。従姉妹とママゴトをするために、花を首からちょん切っていると、祖母が血相変えて飛んできた。摘んだ花を手に持って必死で逃げると、「何てことさする! 花は生ぎてるんだ!」と叫びながら追っかけてきた。山姥のように怖かった。
祖母は近所の友達を「寺田のあば」とか「鹿沼のあば」とか呼んで、ほっこりとした近所付き合いをしていた。食べ物だけではなく、いろんな物も忙しく行き来していた。その祖母の孫として、どこの家に行っても、親戚にいるような扱いを受けた。
『あまちゃん』は懐かしい東北弁の響きと共に、セピア色の心のアルバムを今一度紐解かせてくれている。

我が母は秋田出身だ。子供の頃毎年夏休みは一ヶ月間、母の実家で過ごした。田舎の駅に到着すると、年のそう違わない従姉弟たちが恥ずかしそうに、電車の着くのを待っていた。家に着くと、祖母が「よぐ来た、よぐ来た、ハヨ、上がれ」と東北弁で歓迎してくれた。
この祖母がいたく花好きで、庭いっぱいに夏の花をわんさか咲かせていた。従姉妹とママゴトをするために、花を首からちょん切っていると、祖母が血相変えて飛んできた。摘んだ花を手に持って必死で逃げると、「何てことさする! 花は生ぎてるんだ!」と叫びながら追っかけてきた。山姥のように怖かった。
祖母は近所の友達を「寺田のあば」とか「鹿沼のあば」とか呼んで、ほっこりとした近所付き合いをしていた。食べ物だけではなく、いろんな物も忙しく行き来していた。その祖母の孫として、どこの家に行っても、親戚にいるような扱いを受けた。
『あまちゃん』は懐かしい東北弁の響きと共に、セピア色の心のアルバムを今一度紐解かせてくれている。

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