セブ島にダイビングに行ったとき、プールサイドでくつろげるホテルに泊まった。そこの従業員たちに日本語の、「木はki」「目はme」「手はte」「蚊はka」と教えていると、「itchy」は何だと聞かれたので、「かゆい」と教えた。
島で一番(!)の日本レストランに入り英語で注文すると、スゥオームのようにウェイトレスが集まってきた。そして口々に身の上話を始めた。皆に取り囲まれて、食べる、しゃべる、聞く、笑うで、最後まで忙しい夕食だった。
ダイビングの後、日本女性のインストラクターと潮風に吹かれながら、サンミゲルビールで乾杯。フィリピン人スタッフとのおしゃべりも楽しい。
空港行きのシャトルバスに乗り込むと、日本語を教えた従業員が走ってきて腕を掻くそぶりをする。「かゆい!」と言うと、「かゆい!」と叫びながらバスを追いかけてきた。その姿は「かわゆい」が、同乗の日本人客が目を剥いていた。
話をすると気持ちが通じ合い、相手の国に対して親しみが湧く。日本人が聞ける、しゃべれる英語を身につけて海外に行き現地の人と交流するだけで、下手な外交官よりも日本という国に好印象を抱いてもらえる。
ウォークマンに英語の会話を入れておいて、歩きながら聞くだけでもかなり効果的。相手が何を言っているか分かるのが一番大切。返事は何とでも料理できます。さあ、次の旅行で、あなたもプチ外交官になりましょう!
